自宅レイアウト新線の製作記①シーナリィの製作~自宅レイアウト①までの製作記

シーナリィ付き新線を作る以前の自宅レイアウト東側の様子。鉄道模型愛好家とうやさんのC53牽引特急「つばめ」か快走。2022年10月14日鉄道記念日に。

今回は当ブログの「シーナリィの製作~自宅レイアウト①」までの製作記となります。これから固定式レイアウトの製作をされようとしておられる方に少しでも参考になれば嬉しく思います。

自宅レイアウトの東側直線部分の改良工事を始めたのが、1年前の12月からでした。機関区や大カーブ等シーナリィを作りながら製作してきた部分がレイアウトにはあって、その製作の延長としてこの東側の長い直線部分をレイアウトの見せ場になるようなシーナリィ付きの線区にしたいという思いからコツコツと製作してきたわけです。完成イメージは北陸本線倶利伽羅峠風として緩いS字カーブを作り、ガーター橋等も入れていくこと、背景は山が迫る感じにしたいことを膨らませていきました。事前に久しぶりにフレキシブルレールを購入しました。引き続いてフレキシブルレールが入手できて良かったです。家内の職場の方に製作していただいたOSB材のベース台もカットしながら製作を進めていくことになりました。昨年は少しの期間だけ全線運休として大掛かりな工事を開始しました。よってしばらく本線は運休となりました。まずはベース板をジグソーでカットしていく工作からスタートしました。去年の12月9日のことです。綺麗に作って下さったベースをカットしていくことは大変心苦しいものでしたが、生まれ変わる線区を夢に見て思い切ってジグソーを使いカットしていきました。

2022年12月9日

カットしたボードをこれまでの台に乗せて合わせていきました。そしてビニールテープを貼ってカーブのイメージを作っていきました。最初はかなりきつめなカーブになってしまいました。ビニールテープを曲げながら、イメージ合った曲線を模索していきました。実際の鉄道線路の緩いカーブは、直線に近いものがあります。鉄道模型ではどうしても曲線がきつく、つまりカーブの半径が小さくなりがちです。

2022年12月10日

上の画像は仮に貼ったビニールテープと中央部分には鉄橋を配置したいので、川の部分をカットして作ったところです。かなりアバウトな工作になってしまっています。

2022年12月12日

レイアウトが決まるとビニールテープの場所にフレキシブルレールを敷きました。そしてボードの裏側が障子なので、まずはベニヤ板で背景部分を製作して張り付けました。色はグリーンとブラウンのラッカースプレーで付けています。山らしく表現をしました。このことでずいぶんイメージが持てるようになってきました。この頃にはとりあえず線路を繋いでいたので、毎日工作の終わりには車両を走らせながら楽しんでいました。

2022年12月21日

そしてこの様子を自分のFBで発信していたら、昔からの鉄道模型友人から「山側の線路に緩い勾配をつけたら」というアドバイスをもらいました。確かに山線の雰囲気を持つ線区なので、山側の線路に1パーセント。10パーミルの勾配区間を作ることにしました。1mで1㎝上がっていく勾配になります。お座敷運転では勾配敷区間をつくる橋げたセットがあります。エンドウ製の道床付き線路に対応しているものですが、3パーセントくらいに考えられています。少しきつめの勾配になり、モーター車への負担を考えて、あえて緩い勾配にすることにしました。1パーセントくらいならモーターへの負担も少なく、どの車両もスイスイと登って行くと考えました。勾配を付けていくには線路を少しずつ上げていく工夫が必要になります。線路を固定する前に1mmから10mmまでの木材でスペーサーを作りました。線路の枕木の下に入れていき、だんだんと高くして10mmまでにします。何回も試行しながら高さを調整して、線路をレール留め用の犬釘でスパイクしていきました。

2022年12月25日

線路をスパイクしたらまた試運転を繰り返しました。毎回両端からビデオカメラで撮影して走行をチェックします。夜のゆったりした時間にリビングで見ることも楽しみとなりました。

2022年12月25日

線路をスパイクしたらまた試運転を繰り返しました。毎回両端からビデオカメラで撮影して走行をチェックします。やはりこの線区のイメージが北陸本線なので、北陸系の車両のEF70形交流電気機関車の牽引する列車やEF81形交直両用電気機関車の牽引する貨物列車を走らせながら路線のチェックをしていました。大変楽しい運転ができました。

2022年12月25日

自宅レイアウトの中には2ヵ所にカトー製の3色信号機を上下線に設置しています。ちょうどトンネル近くの外側線信号機がトンネル内方向に向いて効果が薄かったので、その信号機を新線の内側線に組み込むことを閃きました。勾配区間の中ほどに上手く組み込むことに成功したわけです。篠原のフレキシブルレールとカトーのユニトラックを半田付けして接続しました。これで信号のある山線ができました。この信号機は線路内側に接点スイッチがあり、そこを車両が通過するとスイッチが作動して「青」から「赤」に変わり、しばらくすると「黄」になってまた「青」に変わるという優れものの自動信号機です。

2022年12月25日

新線区の北端に渡りポイントがあり、内側線から外側線に転線ができるようになっていて、そのためのギャップスイッチが新線区間にありました。後から考えたら、別にこの箇所にギャップスイッチは付けなくても良かったのですが、とりあえず線路に絶縁ジョイントを入れて、スイッチでオンオフできる設備を組み込みました。このつづきは次回に続いていきます。今回も最後までお読み頂きましてありがとうございました。