北陸新幹線敦賀駅開業記念企画展示から~長浜鉄道スクエア~

今回は河毛駅の展示に続いて、延伸開業した北陸新幹線にちなんで開催されているイベントを紹介したいと思います。カテゴリーは久しぶりの「鉄道遺産関係」としました。若干フィットしない内容になるかもしれませんが、ご容赦願いたいと思っています。私の地元では北陸本線の長浜駅に隣接する「長浜鉄道スクエア」と北陸本線の河毛駅で開催されています。今回は「長浜鉄道スクエア」で開催されている「敦賀と北陸線」の展示を紹介させていただきます。長浜鉄道スクエアは馴染みの施設で、昨年の夏休みには私が所属しているSTMC滋賀鉄道模型愛好会主催で「北陸本線の鉄道模型展示」を開催させて頂きました。また併せて、隣接している慶雲館では夏休み中、「鉄道模型運転会」も開催させて頂きました。現在、北陸新幹線敦賀駅開業記念企画展ということで、「敦賀と北陸線」と題した展示をされています。期間は4月6日(土)から6月30日(日)まで開催されています。訪問したのは2024年4月19日(金)になります。

上の画像は今回のテーマパネルになります。旧北陸線の長浜から敦賀までの路線が記されている昔の地図が飾られていました。

上の画像は旧北陸線の路線が書かれている地図になります。

上の画像は記念切符の展示になります。

上の画像は北陸本線の各種特急列車がデザインされた記念入場券になります。この記念切符は自分も持っています。

上の画像は硬券切符になります。

上の画像は記念切符になります。

上の画像は列車の中で売られていた切符になります。急いでしまって乗車券を持たずに列車に乗っても、車掌さんから目的地までの切符を買うことができました。

上の画像は1957年の交流電化完成当時のED70形交流電気機関車の写真になります。

上の画像は旧北陸線の柳ケ瀬、山中越えで活躍していたD51形蒸気機関車の写真になります。

上の画像は旧北陸線の柳ケ瀬、山中越えで活躍していたD51形蒸気機関車の模型になります。天賞堂製のD51重装備になります。両峠越えの煙害対策で誕生した「敦賀式集煙装置」も表現されています。

旧北陸線の峠越えを自宅レイアウトで再現してみました。

上の画像は北陸線交流電化工事竣工の記念パンフレット表紙になります。

上の画像は北陸トンネル開通記念切符にまつわる展示になります。発行当時に、切手の絵に沢山の間違いがあったことを記載した新聞記事も展示されていました。

上の画像は「湖西線開業記念大阪駅入場券」の展示になります。

上の画像は昔の敦賀駅の写真になります。

上の画像はED70形交流電気機関車が重連で牽引している貨物列車の写真になります。晩年は客車列車の牽引に当たっていたED70ですが、当初は貨物列車も牽引していました。

上の画像は交流電化完成の頃のED70牽引客車列車になります。

上の画像は昭和32年1957年の田村~敦賀交流電化開業当時の田村駅になります。米原から田村の接続にはD51形蒸気機関車が使われていました。時代を遡るとE10形蒸気機関車やD50形蒸気機関車も使われていました。1両だけ作られたED30形交直両用電気機関車も活躍していました。

上の画像は北陸線に因んだ駅の駅弁パッケージの展示になります。

上の画像は昔の駅弁パッケージと東海道と東北新幹線開業記念切符の展示になります。

上の画像は今回の展示のチラシになります。

上の画像はかつて館内の天井を一周して走っていたHOゲージの線路になります。平成12年、2000年10月14日の鉄道記念日に完成した鉄道文化館には完成当時に天井付近に館内を一周する鉄道模型レイアウトがありました。製作は、現在廃業されてしまったている大阪の鉄道模型店「マッハ模型」さんがされました。複線でエンドウの道床付き線路と篠原のフレキシブルレールを使って敷設されました。私も何日かお手伝いをさせて頂きました。高いところに敷設されたので、車輛が脱線したりしたら、館内の倉庫から高い大脚立を出してきて作業しなければならなかったです。

上の画像はかつての天井レイアウトのコントローラーが置かれていた場所になります。南側と北側にあり、2線くらいの留置線も作られていました。このコントローラーもマッハ模型さんが製作されていました。

上の画像は鉄道文化館が開館した日に、天井レイアウトのコントロール場所を映した写真になります。開館記念のスタッフさんがコントローラーを見ておられるようです。白く映っているのがコントローラー本体です。留置線にはEF56牽引の客車列車に113系電車、そして221系電車が居るのが解ります。

上の画像は現在の鉄道模型レイアウトに設置されている長浜駅になります。大阪の模型業者さんが紙等を使って精密に製作されています。レイアウトは2階部分に置かれていて、ボタン操作で2列車を運転させられるようになっています。駅以外にも鉄橋や民家、山等のシーナリィも作られている子どもさん目線で楽しめる高さの綺麗なレイアウトになっています。現存する日本最古の旧長浜駅舎と2000年に完成した長浜鉄道文化館、そし2003に完成した北陸線電化記念館の3施設を合わせて「長浜鉄道スクエア」と命名されました。今回の記事は以上になります。今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

長浜鉄道スクエアの電化記念館に静態保存されている北陸線交流電化のパイオニア、ED70形交流電気機関車。スイッチで前照灯を点灯させることができます。

5インチゲージの運転会に行ってきました

今回乗らせてもらったバッテリーロコ。

今年の大型連休2024年4月29日(昭和の日)に、昨年から毎回参加させて頂いている京都のプライベートな運転会にお邪魔させて頂きました。場所は京都市のJR西大路駅近くになります。主催されたオーナーさんに挨拶に行くと、毎回運転されている大型ライブスティームの運転前の整備をされていました。この蒸気機関車はアメリカ型のD形機になり重さは150キロ以上あります。現在は廃業されているOS製の最大のライブスティームになります。毎回訪ねると気さくに話して下さり、暖かなお人柄が魅力的な方です。5インチゲージの運転場は、ご自身の敷地内に作っておられ、5インチと3.5インチ併用の線路が約150メーターに渡って敷設されています。ガレージの中を通ったり、塀の間を通ったり、また樹木の間を通ったりと変化に富んだ路線で、勾配区間もあります。また線区の中には立派なターンテーブルのある機関区にトレーラーの留置線、そして屋根付きの大きな駅まであり、正に素晴らしい乗用鉄道模型のワンダーランドになっています。

運転会を主催された方が持っておられるマウンテン。
レイアウトには機関区があります。
N700系新幹線は新しいジョイスティック式のコントローラ仕様になっていました。

主催者さんご自慢のアメリカ型の大型蒸気機関車(ライブスティーム)のマウンテンも大変素晴らしく、今回もこの蒸気機関車を自分も運転させて頂くことができました。コクピットの右側にある逆転機を前進にして、中央の加減弁をゆっくり左側に回すと、「シュッ、シュッ、シュッ」と蒸気をシリンダーから出して走り始めました。ある程度加速したら加減弁を元に戻して惰性で走行します。そしてコクピットの左側下部にあるブレーキレバーを上に引いて停車させます。本物の蒸気機関車の運転ができた気分になりました。しばらくの間運転させていただき、この日の来場者さんを客車に乗せて線路を周回させてもらいました。レイアウトには勾配区間があって、前回は空転(動輪が滑ってクルクルと高速回転すること)してしまう箇所もありましたが、オーナーさんが機関車をメンテナンスされて今回は全く空転することはありませんでした。正に夢のような1日となりました。運転場の駅の待避線には主催者さんがお孫さん用にと導入されたN700系新幹線も置いてありました。この新幹線もコントローラーを扱いしやすい「ジョイスティック」にされていました。

筍を下さった方の「フォルテ」。

自分も会員になっている保津川ライブスティームクラブのOさんは、ご自身のライブスティーム、愛機の「フォルテ」を持ち込まれて運転を楽しんでおられました。余談になりますが、今回の運転会に合わせて個人的に筍を頼んでいたところ、今回10個以上の筍を持って来て下さいました。この日の朝に出ていた筍ということで、ありがたく頂戴いたしました。昨日は亀岡サンガスタジアムの広場でご自身の5インチゲージを敷設されて、子どもさんたちを乗せて走るイベントをされていました。次回は私も協力させて頂きたいと思います。オーナーさんの敷地内の5インチゲージの他にも離れ建物の2階ではHOゲージと13mmゲージの運転会もされていました。(16.5ミリゲージと13ミリゲージの併用軌道も1線作ってありました。)参加されている方々はそれぞれ自分の車両を持ち込んで走らせておられました。

レイアウトの駅に停車中のマウンテンの牽く列車。

この運転会だけで毎回お会いする方との話も弾んで大変楽しいひと時になりました。今回、大阪の泉大津から5インチの車両や線路を製作しておられる方とも知り合いになり、いろいろと5インチゲージの話を聞かせていただけました。5インチゲージの大手メーカーが廃業されて、その部品と職人を受け継がれたとのことでした。今回、オリジナル車両のバッテリーで動く機関車を持ってこられていて、自分も運転させて頂くことができました。2つの動輪にはロッドが付けてあり、好ましいスタイルでした。そしてバッテリーは自動車用のものよりも、「リチウムイオン電池が小さくて良い」ということを教えていただきました。※走行の様子は記事の最後に動画で紹介しています。

午後も動力とコントローラーを改良された、N700系新幹線やマウンテンを存分に運転させて頂きました。この日に来場されていた親子連れさんにも乗って頂き楽しんで頂くこともできました。やはり乗客がいる列車の運転には緊張してしまいます。そして自宅レイアウトにも遊びに来てくれる友人とも会うこともできました。午後3時ごろから生憎の雨になってしまい、いつもより早めの撤収となりました。自分もHOゲージレイアウトの撤収をお手伝いさせて頂きました。毎回あっという間に過ぎてしまう運転会。次回は文化の日、11月3日に開催予定とのことで、また参加させて頂きたいと思っています。今回お招きいただきました運転会のオーナー様をはじめメンバーの方々にこの場をお借りしてお礼申し上げます。1日大変お世話になりましてありがとうございました。今回の記事は以上になります。今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

運転会主催の方の大型ライブスティームの「マウンテン」を今回も運転させてもらいました。
バッテリーロコの運転風景になります。