最近の鉄道模型工作~5インチゲージ~

この週末の 9月17日と18日にクロスランドおやべで開催される「ミニSLフェスタinおやべ」に参加するにあたって、このところ自分の5インチゲージのメンテナンスと改造工作をしていました。かつてこのイベントに参加された方がおられて、アドバイスを頂くこともできたからです。まず、9月といえども暑い中での運転になるので、車両にドリンクホルダーを付けておくとよいとのことでした。さっそく100円ショップに行きましたが、無くて車屋さんに行ってみました。やはりデザイン重視のものばかりでしかも高価でした。最後にホームセンターに行くと、懐かしい感じのドリンクホルダーがあったので、2個購入しました。取り付けは運転席車両のコントローラ横にホルダーを差し込める横穴をドリルで開けました。良い感じでドリンクホルダーを取り付けることができました。

次に考えたのが、同じく運転席車両に財布やスマホといった小物を入れて置ける場所を作ることでした。車両の横にはコンパネを張り付けていて、これに扉を作り「トランク」にすることを思いつきました。運転中ここに自分の貴重品を収納することができます。参加された方によると、一旦スタートしたら600メートルくらいある線路なので、帰って来られないという話から思いついたわけです。コンパネを取り外して、ジグソーで扉を切り出しました。そして上部に蝶番をつけて上方向へ開けられるようにしました。掴み部は市販のノブをつけて完成しました。

汽笛は電子工作用のブザーを電池で鳴らすようにしています。本当はバッテリーで本格的なホーンを取り付けると良いかもしれないです。また尾灯も乾電池で赤い豆球を点灯させるようにしました。前照灯は自転車用のライトに色を付けてそのまま使用しています。

次にイベントでは参加者の「運客」もあるようなので、客車の安全対策の工作を施しました。ボギー台車を履いたしっかりとしたトレーラーなのですが、改造をしていて後部に鉄板が剝き出しになっているところがありました。いろいろ考えて鉄板の上に木材を載せて厚みを出して鉄板を隠す方法にしました。木材の角はもちろんヤスリで削って面取りをしています。取り付けてから艶消し黒で塗装しました。このトレーラーにはトキ15000の上部が付属していましたが、ボディの裾部に尖った部分が沢山あるので今回だけ上部は外して使用することにしました。トレーラーの前部にも鉄板部分があるので、こちらにはゴム製のクッション材をボンドで取り付けました。次に5インチゲージの運転会の動画を見ていて発見したことになりますが、子どもさんが乗車してくれる際に手で掴める棒を前部にだけ設置しようと考えました。ホームセンターの手すりや取っ手を見てみましたが、なかなかそのまま使えそうなものが無く、結局自作することにしました。トレーラーの前部の床部に穴を開けて、掴み棒のパーツを取り付けるようにしました。掴み棒のパーツを5ミリのボルトナットで固定していく方法です。ベース板はカラーベニヤ板の端くれを使い、木材で20㎝の高さにして固定し、その上に昔に取っておいた子ども用のハンガーのパーツを固定して握り部にします。なかなか程よい手触りの握り部になったと思います。掴み棒はドリルで穴を開けて長い木ねじで固定しました。実際に掴んでみると少しぐらつくので、立ち上げた木材の根っこの所にL字金具を使って固定することにしました。これで安心してにぎり棒を掴むことが出来るようになりました。床板の下に出たナットのところも、台車に干渉することなく取り付けることができて良かったです。

そして最後は車両を軽自動車にいかにして積み込むかということです。いろいろ考えた末、助手席のシートを全部倒して前後に積載スペースを作るというものでした。下に長いトレーラーを積んで、その上に機関車と運転席車両を積むことにしました。かなり手荒な積載方法になりますが、後部座席の一つは使うので止むを得ない積み方だと思います。車両が大きくて重いので、自動車のシートを傷めないように車両を置く板を作りました。レイアウトのベースにも使っているOSB材を加工して製作しました。運転席に車両が倒れかかってくることを防ぐために、長い板を2枚貼り合わせて壁になるようにもしました。これで何とか安全に富山県小矢部市まで全部の車両を運搬できると思っています。

準備の段階から私の「ミニSLフェスタinおやべ」はもう始まっているようです。何年か越しの参加承諾で嬉しさがこみ上げてきています。天候の方はどうやら曇りとの予報でほっとしています。おそらく参加される方々の5インチゲージは石炭を焚いて走る本格的なライブスティームの牽く長編成や本格的な新幹線が先頭動力車となった長大編成を持ち込まれると思います。自分の車両は3名くらいしか乗れない小さなバッテリーロコの牽くミニ列車ですが、とにかく「安全第一」で楽しい運転ができるようにしたいと思っています。そして素敵な思い出ができたらと思っています。イベントの様子はまた後日ブログにアップさせていただく予定です。

夢の5インチゲージ運転

自分が初めて自分でコントロールできる5インチゲージの乗用模型に乗ったのは、今から20年前くらいになる「野辺山ポッポランド」での体験でした。当時、まだ幼かった息子を乗せて長い周回線路を運転させてもらったのが初めての運転でした。これまで鉄道模型は走行を見るものという認識であり、自分が乗って運転するということは考えてもおらず、風を感じて走った野辺山の5インチゲージには感動を覚えたものでした。それから何年もたった2018年にオークションで割と手ごろな値段で5インチゲージのバッテリーロコが出ていたので、思い切って購入しました。送られてきた段ボール箱は大変大きくて、5インチのバッテリーロコも大変大きな機関車でした。木で作られていて、さてどんな塗装にしようかと悩んでいたものです。とりあえず、自宅離れの前に約6メートル程の直線線路を敷いて前後の試運転をしていました。機関車だけだったので、知り合いから頂いた台車と簡易台車を購入して、運転席のあるトレーラーを自作しました。

我が家に5インチゲージがやってきました。

機関車の塗装はあれこれと迷いました。駅で見かけた黄色の移動車も良いし、軽便鉄道の機関車の色も魅力的です。結局、形から直ぐに連想できた新幹線の保守用ディーゼル機関車にすることにしました。色を合わせるために、新幹線の米原駅近くで保守用車両をよく見に行きました。どうやらMO-〇〇〇〇という形式であることがわかり、自分の機関車はMO-7とすることにしました。7とはラッキーセブンの7です。5インチゲージの機関車の塗装は、ダイナミックな作業でした。新聞紙とマスキングテープを使い黄色を塗ってから青を塗っていきました。レタリングシールで形式番号を付けて、窓枠をカットして白色プラバンでガラスを表現し、木でワイパーも付けました。トレーラーの方は大きな木材を切って枠を作り、初めは息子が中学生の時に技術家庭の授業で製作した椅子を載せていました。これはのちには座面を木材で製作して、椅子のクッションを付けています。だんだんと5インチゲージらしくなってきました。

塗色は新幹線の保守用車両をモチーフとしました。形式名はMO-7です。

車両が形になってくると6メートルの線路を行ったり来たりの運転ではつまらなくなってきました。やはり広々とした線路で走ってみたくなります。近所に5インチゲージが運転できる場所もなかなかありません。そんな時に、5インチゲージの台車を譲ってくれた知人から、5インチゲージの線路を譲ってもらえる話が来ました。残念な事に、後にこの知人は膵臓がんで亡くなってしまわれ、断捨離の意味でたまたま敦賀鉄道フェスティバルで知り合いになった私に線路を格安で譲ってくれたのだと思います。2019年7月27日に知人の住む大津市坂本まで線路を引き取りに行ってきました。全部でたったの3万円で譲ってもらえました。また線路と一緒に作りかけの機関車の上部とトレーラー用のボギー貨車トキ15000形式の上部をいただきました。軽トラで喜んで引き取りに行ったことを覚えています。正に「夢の荷物」でした。

今は亡き知人から譲り受けた5インチゲージの線路等。

幸いなことに自宅裏には畑があって、なんとかこの線路が敷けるスペースがありました。ずっとマルチをしたままだったので、その上から仮に敷設することにしました。畑なのでなかなか水平を取るのが難しく、その年の夏休みは早朝から畑を平らにしていく作業をしました。そしてなんとか8月半ばに5インチゲージをオーバルで敷設することが出来たのです。夢に向かっての汗だくの力作業は全く苦になりませんでした。

自宅裏の畑に開通した5インチ鉄道。
半径4.5メートルのオーバル線路を敷設しました。

連日にわたって早朝か夜に試運転を繰り返しました。やはり地面が平らになっていない区間では脱線してしまいます。木材で線路の下にスペーサーを入れたりしながら調整していきました。そしてようやく脱線せずに周回できるようになってきました。そうなってくると、もう1両人が乗れるトレーラー、客車を作りたくなりました。知人から頂いた貨車にボギー台車を2つ購入して取り付ける作業をしました。そして人が乗れるトレーラー、トキ15000形式が生まれました。自分だけの乗用鉄道の誕生に喜びを隠すことができず、何人か友人を呼んで乗ってもらったり、完成祝いの運転会を行ったりもしました。大きな夢の一つが叶ったように思いました。線路はいずれは下のベース部をコンクリート製にしていき、引き込み線も作りたいと考えています。 ※自宅裏の5インチゲージは2024年現在、諸事情で線路を撤去しております。

自分が乗って運転できるのが魅力の5インチゲージ。

その後、5インチゲージが運転できる場所をじっくり探していて、京都の亀岡市にある「保津川ライブスティームクラブ」にたどり着くことができ、2022年の4月に自分の5インチゲージバッテリーロコとトレーラー一式を軽トラに積み込んで運転に行くことが出来ました。ちょうど自分が退職した春のことで、仕事や時間を気にせずに遊びに行くことができました。そこでクラブの方々と知り合いになり、以後の5インチゲージのプライベートな運転会にも誘って頂けるようになりました。今年の5月に、京都の運転会で5インチゲージのライブスティームを運転させて頂くことが出来たのもクラブの方の紹介のお陰です。そしてこの9月17日から18日には富山県小矢部市の「クロスランドおやべ」で開催される5インチゲージのイベント、「ミニSLフェスタinおやべ」に初めて参加することになりました。また新たな出会いに胸を膨らませている今日この頃です。

2022年4月には亀岡市の「保津川ライブスティームクラブ」の線路を存分に走行できました。

自宅5インチゲージ運転展望動画

Kトレインワールド訪問記

2023年6月24日(土)に、かねてから訪れてみたかった香川県三豊市にある「Kトレインワールド」に行ってきました。館長さんは元中学校の体育の教師で、自分と同じくらいの年齢の方です。自分も教師をしていたので、親近感も湧いていました。フェースブックでも繋がっているので、事前に訪問することをお伝えしていました。ちょうど家族旅行で四国にも行く旅程を組んでいたので、土曜日に伺う予定を組んでこの日に訪れました。

場所はJR予讃線の「比地大駅」の駅前にありました。大変可愛らしい平屋建ての建物でも周囲には5インチゲージの線路が敷かれていました。実物の踏切警報機や観音寺の駅票にホームにある時計、ポイント信号機等が置かれており、0系新幹線の先頭部カバーや8000系特急形電車の先頭部カバーも飾られていました。ワクワクする館外のディスプレイの数々でした。期待に胸を膨らませながら、館内に入っていき受付を済ませました。

館内には所狭しと鉄道関連グッズが飾られており、16番ゲージとNゲージのジオラマレイアウトが目に飛び込んできました。そして館長さんは16番ゲージの車両をメンテナンスしておられました。声をかけさせてもらい名刺を渡して挨拶しました。予想通りの大変優しいお人柄のスポーツマンタイプの方でした。しばらくKトレインワールドのお話をお聞きして、館内を巡っていきました。そこには正に誰もが夢中になれるものばかりでした。

16番ゲージのジオラマレイアウト。

館内展示は特集コーナーを設けておられ、今回は「英国の鉄道」を特集した展示をされていました。館長さんは英国にも行かれたことがあり、大変興味を持たれているようでした。展示コーナーには英国のホーム表示の実物や各種蒸気機関車の模型、写真などが飾られていました。また片隅には館長さんが鉄道模型にのめり込まれた原点とも言うべき「初代プラレール」も大切に展示されていました。自分も持っていたので、大変懐かしく見させてもらい幼い頃に思いを馳せられました。16番ゲージのジオラマは地元のパノラマ展示を兼ねており、スイッチを押すと三豊市近辺の観光スポットが赤いランプで光るようになっていました。またジオラマカフェにもなっていて、コーヒーや紅茶にパイ等を楽しみながら見られるようになっていました。たいへん作り込まれた見ごたえのあるジオラマレイアウトでもこの日は外国形の車両が山線を快走していました。

今回の企画展示コーナーは「英国の鉄道展」。

自分のレイアウトの片隅にも電気機関車の運転台を模したコーナーを作っているのですが、ここにはキハ58形気動車の運転台さながらのマスコンハンドル(主幹制御器)とブレーキ弁ハンドル、メーターパネルも置かれていました。制服を着て制帽をかぶったら、四国を走っていた気動車の運転士気分になれます。また四国を走っていたディーゼル特急の本物のヘッドマークも沢山飾られていました。

館の奥の方には、キッズコーナーがあり、小さな子どもさんがプラレールで自由に遊ぶことができる場所もありました。あわせて電車の模型を走らせるゲームも置かれていました。さすがは長年にわたり教員生活をされていたからでしょうか、子どもさんにも楽しめるコーナーも充実していました。Kトレインワールドのテレビ放映番組で知ったことですが、ここの屋外にある5インチゲージの鉄道模型に乗った幼いカップルさんが、乗車にご縁があって大人になってから結婚されたという事があったようです。なんとも素敵なロマンに満ちた話に思いました。館の外周に敷設された5インチゲージは、別料金で乗ったり運転したりすることができるようでした。館長さんに車庫を見せて頂き、中には沢山の電動5インチゲージが格納されていました。毎回車両を変えながら運転されておられるようでした。石炭で走る蒸気機関車、ライブスティームも持っておられて、鉄道記念日等の特別な日にはご自身が運転されるようです。

旅の途中での慌ただしい訪問となりましたが、快く案内してくださった館長さんにこの場をお借りしてお礼申し上げます。また次回は腰を据えてゆっくり滞在させていただく予定です。

Kトレインワールドのホームページへはこちらからどうぞ。

自宅裏畑の5インチゲージ

2019年7月に、今は亡き鉄道模型知人から格安で譲っていただいた5インチと3.5インチゲージの線路を自宅裏の畑に敷いています。直径9メーターの曲線線路もなんとか敷くことができました。亡き友人とは敦賀鉄道フェスティバルで汽車会社として5インチゲージの乗用新幹線を出展されていた方で、元国鉄の機関士と運転士をされていました。梅小路蒸気機関車館の開館に御尽力されたともお聞きしました。自分もSTMC滋賀鉄道模型愛好会として敦賀鉄道フェスティバルに参加協力していて知り合いになりました。大変気が合って長浜に仕事に来られた時には一緒に食事もしたこともありました。今から約3年ほど前に、残念ながら癌で他界されてしまいました。今年はこの線路をしっかりとメンテナンスして、敷き直すことが大きな目標になっています。今は線路の下に木材のスペーサーを入れてとりあえず周回できる形にしかできていませんが、今後は線路の下は先日お邪魔させて頂いた蓮華寺のレイアウトのように、コンクリートを入れてしっかりとしたベースを作っていきたいと思っています。そしてその上に線路を敷設していきたいと思っています。ポイントレールも1つあるので引き込み線も作りたいと考えています。私の5インチゲージの車両は木製のキットを組み立てたもので、自動車用のバッテリー(12V)を2つ直列につないで電源とし、モーターをコントローラで走行できるようになっています。亡き鉄道模型友人からブレーキ付きの台車をいただいたので、それを利用してトレーラーを木材で自作しました。茶色のシートが付いた貨車は車体は亡き鉄道模型友人から譲っていただいた物で、台車は購入して取り付けています。自分(体重80キロ)と大人1人ないし子ども3人は余裕で乗車することができます。自分が乗って運転できるのは大形乗用鉄道模型の醍醐味といえます。ましてや小さな子どもさんを乗客にして自分が運転することは、本物の運転士になった気分で冥利に尽きる瞬間です。一度だけ保津川ライブスチームクラブで運転させてもらった時に、たまたま訪れておられた家族連れの子どもさんに乗って頂く機会がありました。この時の楽しかった思い出は今も脳裏に焼き付いています。いつか自分の孫を乗せて走るのは夢です。そしていずれは自分も石炭を焚いて走る蒸気機関車を入手して、自宅で走らせてみたいと思っています。とりわけまずはしっかり敷設した線路で、自分の車両を思い切り走らせることが一番の目標です。

鉄道模型キットの製作

鉄道模型趣味には好きな車両を組み立てる楽しみも大きいです。鉄道模型メーカーから各種車両のキットが発売されており、素材としては真鍮、プラスティック、ペーパー等になります。自分は好きな電気機関車ED70のカツミ製のトータルキットを以前に手がけたことがありました。真鍮製のキットでパーツの組み立ては基本は半田付けの作業になります。半田付け工作は失敗しても何度でもやり直せるところがメリットになります。実物写真を見ながら、あるいは実機を見ながら、いかにリアルに製作するかが醍醐味です。リアリティーを追及して、キットを加工しながら製作することも多く、自分もこの機関車のキットのパーツに改造を加えながら製作していきました。スカートの形状を変えて、電気暖房の装置を付けたり、前面の扉を埋めて、窓の位置をやや上に持っていったり、側面に電気暖房の表示を付けたりしました。また、製品のままだと、乗務員のドアはプレス表現なのでドア部分を開口して、新たにドアを真鍮で作って半田付けしました。より実機に近づけていくこのようなキットの改造は大変心躍る楽しい工作といえます。

キットのパーツはドアも一体となっていて、窓が抜いてあります。ドア本体はプレス表現でした。自分はドアの部分を金属鋸で切り取り、やすり掛けをして整えます。プレス表現よりはるかにリアルになりました。ただドアを抜いていく作業は大変で、ドアの四隅にドリルで金属鋸刃を通す穴を開けました。その穴に金属鋸を通して、丁寧に切除していきます。

当然ドアのパーツは自分で作らなければならないので、なかなか大変です。実物の画像を参考にして、何枚か同じパーツを作っていきます。その中から出来の良いパーツをチョイスして使っていくことになります。

画像を参考にして、ドアを固定する場所を決定して半田を流して固定していきます。 その後に、はみ出てしまった半田をキサゲやヤスリを使って丁寧に整えていきます。大変根気のいる作業になります。機関車の車体の半田付けが終了したら、いよいよ塗装になります。塗料は鉄道模型メーカーから専用カラーが発売されています。今回は国鉄赤1号という色のラッカー塗料をエアブラシ(コンプレッサーで塗料を細かく付けていく道具)で吹きました。下地の色と赤色の重ね塗りになり、下地色を何回か変えながら長浜鉄道スクエアに展示されている実機の色と合わせて色決めをしました。その結果、下地はライトグレーにしました。

天気の良い日に、エアブラシで塗装しました。赤く塗られると交流機関車らしくなってきます。しっかりと乾燥させてから、艶消しクリア(塗装面の保護剤)を吹き付けました。

赤を塗った後は、屋根部を艶消し黒で塗装していきます。次に屋上機器をマスキングしながら丁寧に筆塗りしていきました。前面下部のお鬚(警戒色の帯)も、マスキングしてから面相筆で丁寧に塗りました。前面右のマスキングテープは、ナンバーを付ける位置を示しています。そこへ機関車番号を付けていきます。動力のある下回りとスカート、屋上機器とパンタグラフ等を取り付けたらボディーの完成です。ちなみに下回りの動力部分は13ミリゲージのエンドウ製機関車用MPギアを使用しています。やはり思い入れのある機関車なので、狭軌感の秀逸の13ミリゲージで製作しました。長いプロセスを経て完成した車両を眺めるのは至福の時間です。そしてまた次の車両を作りたくなってしまいます。

上の画像は、完成した車両(自分のは左側)を長浜鉄道スクエアに展示してある実物ED701の前面貫通ドア下ステップに乗せて記念写真を撮影したものです。ちなみに右側の同機は千葉の鉄道模型友人が製作した模型になります。