夏の広島旅日記①

2023年7月28日から鉄道模型友人に会うために、広島まで行ってきました。久しぶりの青春18切符の旅になりました。28日金曜日、長浜発6時11分の新快速でいざ出発、終点の姫路まで行きました。車内は程良い冷房で快適な旅が楽しめました。途中に息子が働いている会社の最寄り駅である西明石と住んでいる所の最寄り駅の東加古川を通過していきます。自分はお気楽な旅をしているのに、会社で懸命に働いている息子に申し訳ない気持ちが湧いてきました。姫路には9時05分について、すぐに9時9分の電車で相生まで行きました。この駅では約1時間の待ち時間があり、コンビニでおにぎりと野菜ジュースを買って遅い朝食を駅でとりました。そして10時29分発の岡山行きに乗りました。岡山までの旅は、懐かしい国鉄時代の115系電車に揺られました。黄色一色のカラーリングではありますが、モーター音やボックス席、重々しいジョイント音を堪能することができました。また、大変のどかな夏の車窓を楽しむことができました。

今も元気に走る115系電車。

やがて電車は岡山に着きました。大変大きな駅で、ちょうど381系特急「やくも」が隣のホームに入ってきました。残念ながら「特急色」ではなかったですが、赤を基調とした綺麗なカラーリングでした。お昼のお弁当を買おうとしたのですが、食べる場所も無く、ましてや電車の中では食べられないだろうと断念し、お茶をたらふく飲んで12時8分のまた115系電車に乗って、福山を目指しました。電車は超満員でしたが、運良くボックス席に座ることができてラッキーでした。またのんびりとした緑一杯の車窓を楽しみながら13時6分に電車は福山に到着しました。

岡山駅では381系特急「やくも」にも会えました。

福山からは広島地区で活躍している新しい電車の227系電車に三原まで乗りました。Red Wingとネーミングされていました。13時12分に発車して三原に13時46分に到着しました。走りは快適で顔つきは225系100番台といったところでした。三原でさらに乗り替えて同じ形式の電車、227系の13時59発で終点の広島を目指しました。途中に勾配の難所である通称「セノハチ」があるので、前面展望をしながら22.6パーミルの急勾配区間の走行を楽しみました。両側に山が迫る中、クネクネとした路線を227系は実に身軽に走り抜けていきました。そして予定通りの15時13分に広島に到着しました。

広島の新しい顔。227系電車。

お昼を食べ損ねていたので、慌てて駅のコンビニに駆け込み、サンドイッチを買って駅の待合室で食べました。「青春18きっぷ」の旅ではゆっくり食事を摂ることが難しく、食糧の確保が大切に感じました。乗り換え時間がたっぷりあれば、駅の売店で買って食べられますが、乗り換え時間がシビアな場合は予め余分のおにぎり等を買っておいて、こっそりと車内で食べるのが良いかもしれません。新幹線や特急電車での旅なら、ご当地の駅弁をゆっくり楽しむ事ができそうですが。広島駅北口で友人は待っていてくれ、無事に再会が果たせました。13ミリゲージの運転会で知り合いになった方で、私の自宅レイアウトに自作されたストラクチャーを寄贈して下さった方になります。まずは2人で旧広島市民球場裏にある子ども文化科学館前に置いてあるC59形蒸気機関車を見に行きました。このC59161号機は呉線で急行「安芸」等の牽引にあたった機関車で、当時は糸崎機関区に所属していました。大きな動輪と長く大きなテンダーが特徴で大変スマートな蒸気機関車です。友人と2人で、この蒸気機関車が牽引する急行「安芸」を何時か13ミリゲージの模型で再現しようと計画しています。

静態保存されているC59161。
かつての京都市電が活躍しています。

いろんな角度から写真を撮って、模型製作の参考にしました。たなみにこの蒸気機関車は京都の鉄道博物館にもC59164号機が保存されています。その後は、私がリクエストしていた原爆ドームと原爆資料館を見学しました。自分は初めての見学で大変勉強になり、平和の尊さを今一度強く再認識することができました。外国人の観光客が大変多く、なおかつ展示物を大変熱心に見ておられたのが印象的でした。原爆ドームは、これまで写真やテレビで何回も見ていましたが、やはり実際に訪れてリアルに感じ取ることが大切と感じました。また広島といえば「路面電車の宝庫」。最新式のグリーンムーバーや大変懐かしい京都市電にも合うことができました。その後は友人が美味しい瀬戸内の魚が楽しめるお店を予約していてくれて、鉄道談義をしつつ美味しい夕食をとりました。また、本場の「広島焼」まで楽しませていただきました。広島焼は鉄板の上でヘラで一口サイズに切って食べるのが流儀と教えてもらいました。この広島焼きを食べたのも人生初の経験でした。焼いた緬にキャベツともやしが絡んで大変美味しかったです。宿も友人が手配してくれました。駅に近くて12階の部屋から広島駅に出入りする列車を見ることができ、正に「トレインビュー」の宿でした。こうして早朝にスタートした広島への旅の1日目は終わっていきました。2日目は友人が宿まで車で迎えに来てくれ、広島駅構内に居た荷物車のマニ50を見てから、呉を案内してくれました。自分がリクエストしていた「大和ミュージアム」を中心にして、潜水艦の展示で有名な「鉄のくじら館」や呉の艦船巡りを楽しませていただくことができました。そして最後は友人の会社を案内してもらいました。そこには自作された数々の鉄道模型と作り込まれたジオラマがあり、じっくりと見せて頂くことができました。大変充実した広島への旅となりました。この場をお借りして、自分の為に時間を作って下さり、歓待して下さった友人にお礼申し上げます。ありがとうございました。

広島に住む鉄道模型友人が製作された飯田線小和田駅のジオラマ。