夏の広島旅日記②完結編

青春18切符での広島旅。最終日はまず呉線に乗ってスタートしました。広島発8時39分の呉線経由三原行きに乗りました。227系電車での軽快な旅は、昨日、艦船巡りや大和ミュージアムを観光した呉も通っていきます。爽やかに晴れた瀬戸内海の綺麗な海を見ながらの乗り鉄は、異国情緒すらも感じました。途中の広まで乗車して乗り換え、広発10時18分の三原行きに乗りました。そして11時54分に三原に到着です。呉線を全線乗ることができて満足しました。そして今日の目的は「津山まなびの鉄道館」に決めていました。先の行程を考えていくとこのまま普通列車に乗っていると終点長浜に今日中に到着することが難しくなっていまうことが判明しました。そこで考えたのが三原から岡山まで新幹線利用で行くことでした。三原で一旦青春18切符の旅を中断して、三原発12時12分発の「こだま848号」700系レールスターに乗って岡山まで行きました。さすがは新幹線、岡山には12時55分に到着しました。正に時間を買ったという感じでした。

岡山からはいよいよ津山線、キハ40系の旅になります。岡山発13時05分の快速「ことぶき」に乗車して、終点の津山を目指しました。独特の迫力あるディーゼル音を堪能しながら、大変久しぶりにキハ40系気動車に乗りました。この前に乗ったのは何時だったかと思うと、北海道へ旅行に行った時でしょうか?あるいは氷見線に高岡から氷見までの往復を乗った時くらいの遠い昔の事になりそうです。今回の「たらこ色」のキハ40系に乗ったのは初めての体験でした。快速列車なので、駅を飛ばしながら軽快に走って行きました。山間の風景も楽しみながら、14時14分に津山に到着しました。

目的地の「津山まなびの鉄道館」は津山駅から歩いて行けました。お出迎えしてくれたのはワクワクする扇形庫の姿でした。京都鉄道博物館の扇形庫も良いですが、こちらも大変素晴らしい扇形庫でした。庫内には特急と急行の気動車、蒸気機関車、ディーゼル機関車が入庫しており迫力あるシーンを見ることができました。気を惹いたのが、キハ181系特急形気動車の特急「やくも」、ディーゼル機関車DE50でした。DE50形ディーゼル機関車は1号機だけ作られた機関車で、形はDE10に似ていますが、キャブ(運転室)がDD51と同じようになっています。鉄道模型にもモアという鉄道模型メーカーから完成品が出ていますが、ずいぶんと前なのでオークションでたまに見かけても、すごい高値で落札されています。キハ181形は大阪や名古屋から長野を結んでいた特急「しなの」にも使われていた気動車になります。確か名古屋にあるリニア鉄道館にも先頭車が保存展示されていると思います。こちらの模型は所有しており、エンドウ製品で9両編成が組めるようにしています。もちろん特急「しなの」のディーゼル特急時代を再現するためです。展示されているどの車両も大変美しく手入れされており、見ごたえのある展示内容だと思いました。ちょうどグルメ祭りも開催されており、「ホルモン焼きうどん」を食べました。お昼抜きで津山までやって来たので大変美味しかったです。建物の中での展示をひと通り見学してゆったりと過ごして、お茶とおにぎりで腹ごしらえをしました。

好きなディーゼル特急「やくも」。

津山からは姫新線で姫路まで行くことにしました。16時27分発の気動車左用行きに乗りました。ローカル線でよく見かける単行のキハ120気動車に揺られて左用まで行き、左用からは顔つきが223系電車に似ているキハ127系気動車で播磨新宮まで行き、そこから姫路行きに乗りれ替えました。ダイナミックに感じるエンジン音を楽しみながら終点の姫路には18時42分に到着しました。姫路では播但線の103系電車が出迎えてくれました。2両編成の電車でカツミ製品を利用すれば模型にもできそうです。色も大変鮮やかな赤色で、可愛らしい電車でした。姫路からは19時11分発の223系電車の「新快速」長浜行きに乗車し、都会の夜景も眺めながら終点までの旅となりました。スピーディーで心地よい乗り心地を十分に楽しんで22時10分に無事に長浜に到着しました。

広島に住んでおられる鉄道模型友人に会う目的で行った久しぶりの「青春18切符」の乗り鉄。持病の腰痛を心配していたのですが、いざ乗り鉄が始まってしまえば、いつも感じる腰の鈍痛もあまり気にならない程でした。鉄道模型に取り組んでいる時も同じような感じです。やはり「好きなもの」に夢中になることが腰痛の改善につながるものと感じました。しかしながら旅を終えてから今度は左股関節が痛み出しました。ブログを書いている現在は大丈夫ですが。今回は鉄道模型友人に会えたこと、原爆ドームに初めて行けたこと、大和ミュージアムと呉の艦艇を見られたことが大きな収穫でした。また改めて「乗り鉄」の面白さを再認識できたように思います。次のシーズンの青春18切符が発売になったなら、まだ行ったことのない遠くの土地へとのんびり列車に揺られながら行ってみたいと思っています。