今年の京都鉄道博物館訪問記から

仕事をリタイヤしてから毎日自由な時間となり、鉄道趣味のセカンドライフを満喫できるようになりました。もちろんほぼ毎日整体に通ったり、家の用事、そして町内の神社責任役員の仕事があり鉄道趣味一色というようにはなりません。このブログの連載も今ではセカンドライフの大きな柱となっています。平日に自由に動くことができるようになったので、家族旅行なども平日に出掛けることができるようになりました。そんな中、京都にある京都鉄道博物館にも何回か行くことができました。昨年は春にマイテ49の特別体験乗車会が開催されたので出かけてきました。初めてネットで乗車券付きの入館券を購入しました。自分にとってはなかなか勇気のいるチケットの購入方法でした。それ以来特別展示イベントの時にはネットでチケットを購入しています。今回はそんな京都鉄道博物館へ出かけた時の様子から紹介していきたいと思います。今年最新の訪問時から遡って紹介していきます。

2023年3月21日(火)は、観光列車「花嫁のれん」号が展示されたので出かけてきました。「花嫁のれん」号の種車となったキハ48系気動車2連は北陸本線と大変縁のある気動車になります。国鉄時代に木ノ本~彦根間を普通列車として運転されていた気動車なのです。その気動車が改造されて「花嫁のれん」号として運転されるようになりました。鉄道模型では、エンドウ製でこの2両が改造される前の車両を所有しています。たらこ色の懐かしい国鉄色の車両です。

全般検査を出場したばかりで、たいへん美しく、正に走る芸術作品とも言うべき列車に仕立てられています。列車は定期列車で週に3日間、金沢から和倉温泉までを観光列車として走っていて大変人気のある列車として活躍しています。加賀友禅をイメージした赤と黒のコントラストを活かした塗装は眺めているだけで楽しめます。鉄道模型で製作してみたいものですが、この繊細な塗装は大変難しいと思われます。

特別チケットを買っておいたので、決めておいた時間になれば車内を見学することができました。係の人が丁寧に車内の説明をしてくれました。上の画像は、なんと壁に金箔が施されているとのことでした。赤いゴージャスに椅子とよくマッチして高級感を醸し出しています。車両の展示と一緒に、金沢市の観光案内もされていました。たくさんのパンフレットを頂き、思わず金沢に行って見たくなりました。

和倉温泉のマスコットキャラクターの「わくたま」くん(向かって左側)もイベントに来てくれていました。右側は京都鉄道博物館のマスコットキャラクターの「ウメテツ」くんになります。

次は2023年4月17日に行った「113系イベント」になります。この日は草津線、湖西線の定期運用から離脱した113系の特別展示に京都鉄道博物館に出かけました。以前はオレンジとグリーンの塗装で「かぼちゃ電車」として親しまれてきた113系も末期はグリーン1色に塗られて「まっちゃ電車」として親しまれたようです。今回はC5編成4連が2連ずつ展示されていました。自分も若いころ米原から大津までこの電車で通勤していた時期があり、また湖西線開業時にも亡き父親と乗りに行った思い出もあります。またひとつ国鉄タイプの電車が姿を消すことになってしまいました

鉄道模型では、トミックス製で113系湘南色を15連、そして横須賀色を15連所有しています。横須賀色は自分が1998年1月から3月まで神奈川県の久里浜にある国立特殊教育総合研究所に研修に行っていた時によく乗ったり見かけたりしたので購入してしまいました。東京までは前日に米原から寝台急行「銀河」のオロネ24に乗って行き、東京の地下ホームから113系の横須賀色に乗車し久里浜を目指しました。それも奮発してサロ110形式のグリーン車でした。横須賀線終点の久里浜駅がローカルな雰囲気だったことを覚えています。下の画像は1974年7月の湖西線開業の日に撮影した113系になります。

湖西線用の113系電車。近江今津駅にて。
湖西線の113系電車。京都駅にて。

そして最後は、2023年10月21日(土)に行ってきた貨物輸送150周年記念の「EF66121運転台見学会」の紹介です。鉄道による貨物輸送が始まって、今年で150年ということで展示コーナーには歴代のコンテナ貨物列車の記念ヘッドマークも飾られていました。また貨物輸送の詳しい展示もありました。見学の時間になると機関車の横に行き、スマホでチケットを提示してから4分間の見学タイムの始まりです。JR貨物のスタッフが2名おられて、案内をしてもらえました。運転台は今では珍しくなってきた2ハンドルタイプのスタイルで、ほぼEF66形0番台の直流電気機関車と同様なものに思えました。ブレーキ弁ハンドルは上が単独ブレーキ用、下のすこし大きいのが自動ブレーキ用になります。右側には丸いノブのあるマスコンハンドルがありました。実際に運転台に座られていただくこともでき、暫し運転士気分に浸ることができました。運転台にはタブレット端末もあり現代風な感じがしました。この機関車はもちろん吹田機関区所属の現役機とのことでした。見学用のEF66121とEF210309が展示されており、隣の線にはコンテナ貨車のコキ106形と車掌車ヨ8000形が併せて展示されていました。鉄道模型では2形式ともトミックス製を持っています。ちなみにEF210は0番台を持っています。コンテナ貨車はトミックス製コキ50000とカトー製コキ104を合わせて20両程所有しています。

運転台見学ができたEF66121。愛称「シャーク」。
繋がれいたのは最新のEF210 300番台。
EF66121の運転台、運転士側。
運転台の機関助士席側。
コキ106形コンテナ貨物車両
ヨ8000形車掌車

地元から割と近くにある京都鉄道博物館。展示用建屋が実際のJRの線路と繋がっていて、いろいろな展示車両を見ることができて楽しいです。11月7日には117系直流近郊形電車の先頭車クハ117-1の展示お披露目イベントがあるようです。最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

自宅レイアウト内側線を快走するEF66 100牽引のコンテナ貨物。