自宅レイアウト新線の製作記③シーナリィの製作~自宅レイアウト①までの製作記

今回は当ブログの「シーナリィの製作~自宅レイアウト①」までの製作記となります。これから固定式レイアウトの製作をされようとしておられる方に少しでも参考になれば嬉しく思います。川の深さを確保すべく下に掘り下げた工作もなんとか終わりました。内側線と外側線にできた10mmの高低差は後々その効果を発揮してくれることになります。また連日のように試運転を繰り返して楽しみました。

2023.1.12

内側線の緩い勾配部分には紙粘土を付けて盛り土風にしました。そして、この程内側線に設置を考えていた落石覆い「ロックシェード」を製作しました。北陸本線の山線によく見らせれるスノーシェードでも良かったのですが、屋根上に緑を表現したかったので屋根部分がフラットな落石覆いにしました。実際にも北陸線の南条〜王子保に同じようなものがあり、これをもモチーフとしています。実は今回の線区を製作するにあたり、北陸線の運転席展望ビデオをよく観ていてレイアウトにマッチしたこのロックシェードを製作しようと思ったわけです。

2023.1.25

大まかな形はNゲージの鉄道模型カタログのロックシェードを参考にして、スケールを1/80にして設計しました。現物合わせで大きさを決めて、実際に線路に車両を置いて高さを決めています。バルサ板と木工用角材を使って木工用ボンドでサクサクと作りました。まあまあ雰囲気が出せたと思っています。Nゲージでは大変豊富なストラクチャーが発売されており便利に使えて良いのですが、16番ゲージでのストラクチャーはホームや駅舎、機関区建物等が出ているだけで、ほとんどのストラクチャーは自作するしかありません。実際の写真を見ながら木材や紙で製作するしかないと思います。まあ無いものを作る楽しさは味わえるといえるかもしれないです。

2023.1.25

上の画像は、自作したロックシェードを「ニュートラルグレー」のタミヤ缶スプレーで塗装したものになります。実際には黒っぽい色だと思いますが、あえてグレーにしてみました。新線に新たなストラクチャーが出来たことで、また製作のモチベーションが上がりました。

2023.1.25

上の画像は内側線の勾配部分の線路に紙粘土を使って盛り土を表現したものになります。紙粘土はシーナリィ製作に大変有効に素材で、大変重宝しました。乾いたらアクリル絵の具で色が付けられるというのもメリットです。

2023.2.3

次に手掛けたのが、背景になる山肌部分の製作でした。山のスペースが僅かしかないので、かなり傾斜の強い山肌を作ることになりました。古典的なやり方になりますが、まず厚紙(工作用紙)を細く切ったものをたくさん用意して山肌部分にするところに付けていきました。厚紙は押しピン、画鋲で留めていきました。そして線区の下の部分、裾野にも細く切った厚紙を山肌と同じように上下に付けて。そのうえからボンド液(木工用ボンドを約3-5倍に溶いたもの)をたっぷり付けた新聞紙を貼っていきました。

2023.2.3

新聞紙は約20㎝四方に切ったものを重ねて張り付けていくことになります。満遍なく張り付けていきました。あとはしっかりと乾くのを待ちます。

そしてもう一つ作りたいものがありました。これは山の斜面にある山崩れを防ぐ擁壁です。自分がよく鉄道写真の撮影に行く、米原~彦根にあるものを参考にしてそれらしく木材で製作しました。ベニヤ板に5mmの角材を適当に付けた物になりますが、1つの四角の大きさを決める時には写真を見ながら大きさを決めていきました。どうやら一辺が車両ボディの半分くらいと判明して、その大きさにしています。上の画像は試作で四角の大きさが大き過ぎました。後からこの四角に木材を足して、この四角の半分の大きさに修正しました。

上の画像は川の奥に設置するために石膏で製作した「岩」になります。これを作るためのキットが発売されており、石膏を流し込む型も入っているので簡単に作ることができました。石膏(プラスター)を買い足して、2~3個同じような岩を作りました。プラスターは粉に対して半分くらいの水を入れながらつくります。必ず水を先に入れてから粉を少しずつ入れていくようにします。小麦粉を練ってお好み焼きを作っていくような感じになれば大丈夫です。それを型に入れて一晩経てば固まっています。

2023.2.7

上の画像は山肌のベースを作っている様子になります。ボール紙を切ったものは縦横に貼っていくと強度が出て良いです。今回、鉄橋の脚にも使用したスタイロフォームも適当な大きさに切って入れました。ボンドは発泡スチロール用を使用して張り付けました。また同時に新聞紙を張り付けた裾部分には今度はプラスターをたっぷりと付けた20㎝四方のキッチンペーパーを貼っていきました。外側線の架線柱の位置を変更しているのがお判りになられると思います。これは鉄道模型友人から「撮影するのに外側の架線柱が邪魔をするので、線路の内側に設置してみれば」というアドバイスを受けて変えています。内側にしても不自然ではないと思い変更しました。

2023.2.7

上の画像は製作した擁壁部分とロックシェード、そしてもう一つベニヤ板で作った擁壁を山肌部分に付けた様子になります。この3つが今回自分で作ってみたかった新線のストラクチャーになります。いずれもグレーで塗装しています。だんだんと形になってきた新線区間の製作です。今回は以上になります。あと1回だけ続けて紹介していこうと思っています。今回も最後までお読み頂きましてありがとうございました。