良き国鉄時代・特別編~懐かしい記念切符①~

久しぶりに「良き国鉄時代」の特別編として、1972年から1973年にかけて収集していた国鉄の記念切符を紹介してみたいと思います。1972年は「鉄道100年」という記念イベントが各地で開催された年でした。自分は小学校6年生の頃になります。鉄道好きな私のために、今は亡き父親が国鉄各地の駅に返信用の封筒を同封して現金書留で記念切符を買い集めてくれていました。余談になりますが、当時父親は米原郵便局に勤務しており、記念切手が発売されると、これもまた買い集めてくれていました。切手の方は既に処分してしまいました。懐かしい記念切符で、また良き国鉄時代を楽しんで頂けたら幸いです。

中でも入手して一番嬉しかったのが1973年9月1日発行の「北陸線特急シリーズ」の金沢駅記念入場券でした。1973年の8月18日から10月14日まで、石川県金沢市で「日本海博」という催しがされた時の記念切符ということで発行されたようです。好きな北陸線の特急が扱われていて宝物のようにして保管していました。10種類の記念切符はどれも金沢駅の入場券で、料金は30円だったようです。なお切符の裏面に書かれてあった各特急の「おいたち」をそのまま画像の下に書き写させて頂きました。

■特急「白山」号のおいたち

〇昭和47年3月15日 金沢・上野間に昭和29年10月1日から運転されていた急行「白山」号を、特急電車に格上げして、特急1往復登場。
〇昭和47年11月24日 金沢・上野感1往復増発。(2往復)

■特急「しらさぎ」号のおいたち

〇昭和39年12月25日 北陸線富山までの電化完成とともに、北陸線初の特急電車として富山・名古屋間に登場。(1往復)
〇昭和43年10月1日 富山・名古屋間1往復増発。(2往復)
〇昭和46年4月26日 金沢・名古屋間1往復増発。(3往復)
〇昭和47年3月15日 北陸線初の月光型特急電車を投入して1往復増発、全列車を富山・名古屋間の特急とする。(4往復)

■特急「雷鳥」号のおいたち

〇昭和39年12月25日 北陸線富山までの電化完成とともに、北陸線初の特急電車として富山・大阪間に登場。(1往復)
〇昭和41年10月1日 富山・大阪間1往復増発。(2往復)
〇昭和42年3月18日 金沢・大阪間週末臨時1往復増発。
〇昭和43年10月1日 富山・大阪間1往復増発。(3往復)
〇昭和44年10月1日 金沢・大阪間1往復増発。(4往復)
〇昭和45年10月1日 富山・大阪間1往復増発。(5往復)
〇昭和46年7月30日 富山・大阪間臨時1往復増発。
〇昭和47年3月15日 富山・大阪間2往復増発。(7往復)
〇昭和47年6月 4日 富山・大阪間1往復増発。(8往復)
〇昭和47年10月2日 2往復増発、富山・大阪間8往復、金沢・大阪間2往復運転。(10往復)

■特急「北越」号のおいたち

〇昭和45年 3月1日 大阪・新潟間の特急電車゜として1往復登場。
〇昭和48年3月1日 大阪・新潟間1往復、金沢・新潟間1往復増発。(3往復)

■特急「はくたか」号のおいたち

〇昭和40年10月1日 北陸線初の気動車特急として昭和36年10月1日から大阪-青森・上野間に運転されていた白鳥号を分離し、金沢・上野(信越線経由)特急気動車はくたか号として単独運転登場。
〇昭和44年10月1日 北陸本線電化完成とともに、上越線経由の特急電車に変身。

■特急「日本海」号のおいたち

〇昭和43年10月1日 北陸を貫通する日本海縦貫線、大阪・青森間に、特急寝台列車として1往復初登場。
(付記)ブルートレイン特急「日本海」号は、約1000キロを機関車リレーで走破します。大阪・米原間EF65型、米原・田村間DE10型又はDD50型、田村・金沢間EF70型、金沢・秋田間EF81型、秋田・青森間ED75型

■特急「つるぎ」号のおいたち

〇昭和47年10月2日 大阪・新潟間、寝台急行「つるぎ」号を特急に格上げ、スピードアップ。(1往復)
(付記)「つるぎ」号の前身。昭和36年10月1日 高岡・大阪間、準急つるぎ号として登場。昭和38年4月20日 金沢・大阪間、急行に格上げ。昭和40年10月1日 富山・大阪間の夜行急行列車とする。昭和47年3月15日 急行つるぎ号、富山・新潟間延長、全車寝台列車とする。

■特急「白鳥」号のおいたち

〇昭和36年10月1日 北陸線に初めて特急(気動車列車)として大阪-青森・上野間(併結)に1往復登場。
〇昭和40年10月1日 金沢・上野間特急気動車「はくたか」号新設に伴い、大阪・青森間単独運転。
〇昭和47年10月2日 日本海縦貫線電化完成とともに、特急電車に変身。大阪・青森間1059.5キロを一気に走りぬく電車特急ロングランの世界記録を樹立。
〇昭和39年12月25日 北陸線富山までの電化完成とともに、北陸線初の特急電車として富山・名古屋間に登場。(1往復)
〇昭和43年10月1日 富山・名古屋間1往復増発。(2往復)
〇昭和46年4月26日 金沢・名古屋間1往復増発。(3往復) 〇昭和47年3月15日 北陸線初の月光型特急電車を投入して1往復増発、全列車を富山・名古屋間の特急とする。(4往復)

■特急「ひだ」号のおいたち

〇昭和43年10月1日 金沢・名古屋間(高山線経由)の特急気動車として1往復登場。
(付記)北陸線で「ひだ」の列車名が使われたのは、昭和33年3月1日高岡・名古屋間(高山線経由)に運転された準急気動車ひだ号に始まります。

今回の記事は以上になります。今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。