青春18切符で五能線の旅~2024年夏の旅だより~

2024年8月14日(水)から17日(土)まで、家内と家内の友人との3人で「青春18切符」を使った旅行に出掛けてきました。この大変お得な切符も、もうすぐ無くなってしまうのではないかという噂が流れていましたがこの夏は大丈夫でした。今回は秋田県と青森県を走る「五能線」の乗り鉄を計画しました。この線区を走る「リゾートしらかみ」という観光列車に乗ることが大きな目的になりました。ただお盆の休みに、はたしてこの「リゾートしらかみ」の指定席券が取れるのかが大きなネックでした。鉄道趣味友人に聞いたところ、1ヶ月前に緑の窓口で取るのは難しいのではないかということで、JR東日本の「えきねっと」のアプリを入れて、クレジットカードも紐づけして取ってみたらどうかという事でした。それからアプリを取って、指定券を入手する準備をしました。乗車1ケ月前になり、よく読むと多客期には「事前受付」というシステムがあるようで、これは乗車1ヶ月前の日から更に1週間前から指定券の申し込みができるというものでした。ぎりぎり1ケ月前の前日にこの「事前受付」をしました。必ず切符が入手できるというものでは無いのですが今回はダメもとで申し込み、クレジットカードで支払いも済ませておきました。そして発売1ケ月前の日に結果を待っていたら、お昼前にメールが届き、8月15日の座席指定券を取ることができました。翌日には8月16日の分も取ることが出来ました。たぶん取れないだろうと思っていただけに嬉しかったです。

8月14日(水)は早朝に自家用車で出発し、途中休憩を取ながら高速をひたすら北へ走りました。目的地は新潟県の村上になります。

村上に着いたらまず駅で指定券の発券を済ませました。緑の窓口がある駅なので発券機があります。メールで送られたQRコードを発券機にかざすだけで2日分の指定券が入手出来ました。これでひとまず安心しました。駅前に宿を取って、翌日村上から「青春18きっぷ」の旅をスタートさせました。6時発の酒田行きに乗車、新型電気式気動車GV-E400の2両編成での快適な旅が始まりました。

酒田からは交流用電車701系の2両編成の電車で秋田まで行きました。こちらも快適なロングシートでの旅ができました。約4時間程で秋田に到着。お昼は秋田駅前の「志那蕎麦」で美味しい海鮮出汁のラーメンを頂きました。たいへん美味しかったです。

秋田駅コンコースにあった「なまはげ」
秋田駅前で食べた絶品の志那そば。

そしていよいよ14時発の五能線観光列車「リゾートしらかみ5号」に乗車しました。3編成ある列車のうちの2010年運転開始の「青池」号でした。

今回乗車したHB-E300形、リゾートしらかみ「青池」2代目の編成になります。ハイブリッド方式の電気式気動車です。

車内の様子になります。ゆったりとした座席で、大きなトレイもあり特急列車のような車内でした。「快速」列車扱いなので、青春18切符でも座席指定券を買うだけで乗ることができます。お得感たっぷりの観光列車といえます。

個室になっている座席もあり、グループで乗車したら周りを気にせずに乗車できそうです。今回、初めて乗ったたいへん豪華な観光列車です。

車内販売は無くて、このような販売スペースがあります。乗車記念のグッズや特産品などがICカードで購入できます。

今回は秋田~五所川原を往復乗車しました。2日間とも「青池」編成でしたが、復路は「津軽三味線」の生演奏もあって楽しむことができました。途中駅の千畳敷では15分間停車するので、素晴らしい景色を楽しむことができました。発車の3分前に汽笛を鳴らしてもらえるので乗り遅れることもありません。また絶景ポイント付近では速度を落として運転されるので、ゆっくり景色を楽しむことができました。記事の最後に動画を貼っていますので雰囲気をお楽しみ頂けたらと思います。両日とも台風の影響を受けることなく、大変良い天気の下で沿線風景を楽しむことができました。

途中駅で「橅」編成も見ることができました。初日には「くまげら」編成にも出会うことができました。

上の画像は、2日目復路の千畳敷駅で停車しているリゾートしらかみ。汽笛は「ピイッー」というホイッスルの音色でした。ちなみに往路乗車後は五所川原駅近くに宿を取ったわけですが、暗くなるまでに少しだけ津軽鉄道にも乗りました。この様子はまた改めて紹介させていただきます。五所川原9時27分の「リゾートしらかみ2号」に乗りました。お昼はネットアプリ「ごのたび」で前日に弁当を注文し、乗車当日の深浦駅で受け取って車内で美味しくいただきました。

素晴らしかった千畳敷の景色。2日目の方が天候が良くて海も綺麗でした。

運転士目線で風景を楽しめる展望席もあり、鉄ちゃんにはたまらない特等席が用意されていました。草が生い茂った単線線路を走る前面展望は素晴らしかったです。終点の秋田からは、また電車に乗り、酒田で気動車に乗り替えて「秋田寿司」の夕食を車内で頂きました。夜に村上に戻り初日とは違う宿で1泊しました。最終日の8月17日(土)は車での長い移動。途中燕三条に立ち寄り、美味しい海鮮丼を食べてから高速で帰りました。初めて乗った五能線は素晴らしい海の眺望を豪華な観光列車で楽しむことができ、生涯忘れ得ぬ鉄道旅となりました。今回の記事は以上になります。今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

帰路、酒田から村上に向かう気動車から見た日本海の夕陽。
帰路の燕三条で食べた絶品の海鮮丼。
五能線の絶景ポイントでは列車の速度を落としてくれます。