米原駅電留線増設工事の記録~2010夏-2011春

今回は米原駅の醒ヶ井駅寄りにある電車留置線が増設された時の記録を紹介させて頂きたいと思います。もう10年以上前のことになりますが、当時新しい電留線が作られていく過程を画像で保存して記録していました。鉄道模型ではあっという間のレール敷設ですが、実物はそう簡単にはいきません。2010年の夏頃から2011年の春までの工事の様子を、画像で紹介させて頂こうと思います。何もない更地に新しい留置線がだんだん出来上がっていくプロセスをお楽しみいただければ幸いです。どの画像も画素数が低く、見苦しいかと思いますがご了承頂きたいと思います。

2010年の夏休み(当時は特別支援学校の教師をしていました)に何気なくバイクで米原駅に撮影に行ったら、古い陸橋の北側にある電車の留置線がまた新しく作られている様子が見受け取れました。ちょうど工事が始まったばかりだったので、これは完成まで記録してみようと思い立ったわけです。それまで9線あった電留線の東側に新たに2線が追加で作られるようでした。さらに多くの電車を休ませることが出来るようになるようです。上の画像は2010年8月21日の様子になります。更地が重機で整備されているのが見受けられます。

上の画像は、2010年8月22日の工事進捗状況になります。線路の下にある路盤の工事が進んでいて、排水溝の工事が出来上がってきています。コンクリート枕木も沢山積まれていて、線路敷設の準備が進んでいる様子でした。

上の画像は、2010年9月12日の工事現場の様子になります。架線柱が立ち並んで、架線を張る準備が出来ていました。バラストも全てまかれて、線路も1線敷設準備されていました。また右ポイントも1つ設置されていました。留置線へ進入していく線路は、昔よくSL北びわこ号を京都から牽引してきた宮原運転所のDD51が休んでいた留置線から延長して繋ぐようです。ヤード2線を増設していく工事のようです。

上の画像は、2010年9月25日の工事状況になります。今日は沢山の作業員さんたちがポイントの据え置き作業をされていました。やはり2線が増設されるようです。従来の留置線からの延長部分も線路が組まれていました。2線が作られる様子で、1線は線路が敷設されていました。次は右側の線路の敷設作業になります。軌道兼用作業車が留置線の奥の方へ走行していきました。この作業車が動いている様子も初めて見ることができました。

上の画像は、2010年10月8日の様子になります。だいぶ工事が進んできました。2線目が敷設され始められていて、これまでの留置線に線路を繋ぐ準備もされていました。鉄道模型のレイアウトによく見かけるような大変シンプルな増設のようです。

上の画像は、2010年10月23日の工事進捗状況になります。線路は敷設を終え、架線柱も立ちました。バラストも撒かれていました。

上の画像は、2010年11月7日の様子になります。久しぶりに新設されている留置線を見に行きました。線路は敷設を終わり、架線用のビームと架線柱は設置を終えていました。そして、電車の屋上機器保守点検用の渡り板が出来ていました。電車の基地によく見る設備です。

上の画像は、2010年12月5日の工事の状況になります。新しく敷設された線路の中央には、電車の屋上機器関係の点検もできる設備が完成していました。また、架線柱も取り付けを終えて、後は架線を張ってポイントマシンを取り付けたら完成の様相でした。

2011年1月30日の様子になります。線路には雪が積もっていました。この日は「SL北びわこ号」の撮影がてら留置線の工事を撮影しました。架線も張ってあり、完成間近のようすです。まだポイント装置は未設置で、開通使用はされていませんでした。

上の画像は、2011年3月27日の様子になります。ずいぶんと久しぶりに様子を見に行ったところ、全ての工事が完了し、何とすでに留置線が使用されていました。ポイント機器に架線、各種表示なども完成しており、右側の線に223系8連が留置されていました。約7ヶ月の期間で2線の電留線が増設されたことになります。シンプルなポイント1つの留置線2線の工事が手に取るように解って大変面白かったです。

鉄道模型のヤード作りにも参考になったように思います。鉄道模型のレイアウト作りに於いて、新しい留置線を作っていく事は大変楽しい作業といえます。スペースを有効に工夫しながら利用し、そこに列車編成を留置できる線区ができたら嬉しいものです。実物の留置線増設工事を見ながら頭では自宅レイアウトの増設工事をイメージしていました。実物のような屋上機器点検用渡り板や各種の標識や架線柱などが模型でも再現できたらいいなと思ったりもしました。これから製作を予定している電気機関車の機関区とヤードの製作イメージにも思いを馳せている今日この頃です。今回の記事は以上になります。今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

新しい電留線へ向かう線路ができる前の様子。かつて北びわこ号が走っていた頃に機関車が留置されていました。
現在の電留線の様子。2024.9.27撮影
現在の電留線入口付近の様子。