関西合同運転会2023に参加して

2023年9月30日(土)に大阪府交野市私市にある交野市立いわふね自然の森スポーツ・文化センターで開催された「関西合同運転会」に参加しました。正式名称は「第30回 2023鉄道模型大集合IN OSAKA」になります。この運転会は非公開の運転会で、関西地区の10の模型クラブが一同に会して2日間開催される鉄道模型イベントになります。今回は9月30日~10月1日と2日間開催されました。体育館いっぱいに各鉄道模型クラブのレイアウトが並び、2階の部屋にもいくつかのクラブがレイアウト展示されており、併設しているグリーンビレッジ交野の施設の2階にもクラブのレイアウトが展示されています。どの展示コーナーも素晴らしいレイアウトに、クラブ員の自慢の鉄道模型が走行展示されています。自分は「じゃりちゃん鉄道」さんの招待という形で2012年から参加させて頂いています。そこで大変インパクトを受けたのが、13ミリゲージ同好会の展示でした。それまで13ミリゲージのことはあまり知っておらず、この時に13ミリゲージを手掛けておられる方からいろいろと教えて頂いて、この世界にも興味をもちました。HOゲージは実物の80分の1のスケールで作られていて、線路幅は16.5ミリです。この16.5ミリは標準軌のスケールで、新幹線や京阪電車。阪急電車、などの標準軌の鉄道模型にはスケール的に合っているのですが、国鉄のように軌間1067ミリの狭軌と呼ばれる線路幅には13ミリが合っているといえます。2012年以降、自分でも北陸線関係の車両から、13ミリゲージの鉄道模型も取り組むようになりました。とりわけ今回の関西合運と春の公開運転会をされている「13ミリゲージ同好会」の運転会にむけて車両を整備し、走らせてもらうようになりました。

春の公開運転会には、トミックス製の485系特急形交直流電車の特急「加越」とED70形交流電気機関車、EF70形交流電気機関車牽引の旧型客車を持ち込ませていただき、大きなレイアウトでの運転を楽しませてもらえました。さて、今回は3月10日にJR西日本のEF81が全廃になってしまったので、手持ちのEF81の上周りだけをトワイライト色の同型機を準備しました。

エンドウ製の車両になり、ボディの交換はすんなりと行えましたが、電飾系ヘッドライトのコネクターが合わず、半田付けで点灯できるようになんとか改造をしました。次に牽かせる客車ですが、手持ちに何両かのカツミ製24系寝台客車があったので、それらを長軸改軌して寝台特急「日本海」に仕立てることにしました。長軸改軌とは台車はそのままで使い、車軸だけを13ミリゲージの物に替えるという改軌方法になります。7両まで順調に改軌をしましたが、日本海の編成は通常9両なのであと2両が足りません。それで手持ちのトミックス製の14系寝台客車の2両を急遽改軌して編成に加えて9両としました。

カツミ製の24系は国鉄時代の姿。日本海はJRの姿にしたいので、電源車カニ24とオハネフ24にはJRマークが必要になってきます。手持ちのJRマークはオハネフ24用は何とかあったのですが大きなカニ24用がありません。仕方なくマークの画像を印刷して何回か縮小コピーして80分の1サイズにし、シール紙に印刷して車両に貼りました。これでなんとか寝台特急「日本海」の客車が準備できました。列車前後のトレインマークには、手持ちの字だけのものを再利用しました。残念ながら絵入りのトレインマークにはなりませんでした。

そして念願の13ミリゲージ同好会のレイアウトで走らせて頂くことができました。大変大きなカーブをゆったりと走る寝台特急「日本海」を眺めると、なんとも言えない満足した感じが湧いてきました。しばらく何周が走行させていただき、ビデオにも納めさせて頂くことができました。私の他にもメンバーの方の13ミリゲージを見せて頂きました。なかでも、初めて見させてもらったエンドウ製の「ななつぼし」には圧巻されました。完成品を13ミリゲージに改軌されたようですが、素晴らしい豪華クルージングトレインは良い目の保養になりました。

他の展示コーナーには今回あまり伺うことが出来なかったのですが、「関西鉄道模型クラブ」で展示走行されていた、ペーパー手作りの583系改造寝台電車が印象に残りました。419系を改造されたようで、ブルーの車体色に新北陸色のようなホワイトラインが綺麗でした。また前面には「三日月」のエンブレムがかっこよく付いていました。「月光仮面」のスタイルを連想せずにはいられませんでした。また窓枠も大きくされていて見晴らしもよさそうでした。こんな見事なフリーランス車両を作るのも楽しいと思います。

あっという間に半日過ぎてしまい、全員の記念写真を撮ってもらいました。この全体写真は恒例となっており鉄道模型月刊誌「とれいん」と「鉄道模型趣味」に合運レポートと一緒に掲載されることになります。5時過ぎに会場を後にして京阪電車の私市駅が枚方に移動して、バスに乗り替えて阪急高槻駅に到着。「じゃりちゃん鉄道」の仲間で夕食会をして解散となりました。この日にお会いした皆様、お世話になりましてありがとうございました。

5インチゲージの祭典~ミニSLフェスタinおやべ2023~

今回のイベントに持ち込んだ「MO-7」

2023年9月17日(日)と18日(祝)で富山県小矢部市にあるクロスランドおやべに行ってきました。「ミニSLフェスタinおやべ」に参加するための北陸旅行となったわけです。自分の5インチゲージ車両3両を愛車ジムニーに積んでいきました。行先が北陸方面という事で、家内も好きな場所であることから同行することとなりました。私がイベントに参加している間は車であちこちへドライブを楽しんでいたようです。幸いにも真夏を思わせる好天に恵まれてなかなか楽しめた2日間となりました。ただ、2日目の朝はけっこうまとまった雨になり、5インチゲージの車両が濡れてしまうというハプニングに見舞われてしまいました。幸いにして電気系統へのトラブルはなく、自分の座席が濡れていてお尻が冷たかったくらいで済みました。そして、イベントのスタート時間が11時ころになってしまいました。今回の記事はそんなイベント参加のレポートをお届けしようかと思います。

クロスランドおやべのシンボルタワー

北陸道の工事が何ヵ所かあるというので早朝5時30分に自宅を出発して北陸道を北に向かって走りました。積み込んだ5インチゲージの車両も、乗せる板を製作して、車両をロープでしっかりと固定したので大変安定して運搬することが出来ました。左側のミラーが少し見にくかったくらいでした。途中、休憩をしながら小矢部インターには8時過ぎに着くことが出来ました。渋滞らしい渋滞もなく少し早めの到着となりました。会場に着いて、受付を済ませてからいよいよ5インチゲージ車両をヤードに降ろしていきました。フェスタのスタッフさんが、「手伝いましょう」と快く車両をヤードの線路に載せて下さり、嬉しく思いました。初めての参加を伝えると「どうぞ楽しんでいってくださいね」と笑顔で対応して下さいました。車両組成をして、今回製作したトレーラーの手すりも無事に取り付けられました。電源も入って、駆動系も大丈夫で安心しました。9時30分から開会式が出発線エリアで行われました。キャラクターも居て、和やかな雰囲気の中1番列車が汽笛を響かせて、たくさんのお客さんを乗せて発車していきました。来春に敦賀までやってくるW7系北陸新幹線の編成は大変長くて、迫力ある編成でした。沢山のお客さんを運客していました。

以前、蓮華寺運転会で運転させてもらったマウンテンの隣に

そしていよいよ自分の運転する5インチゲージ「MO7」の出区時が来ました。ポイントを渡ってホームに向かいます。たくさんの車両が居るので、渋滞しながらの入線でした。手動のブレーキも使いながら、乗り込み場所で停止。スタッフは「貸し切りのトロッコに乗る人はいませんか」とアナウンスしてくれました。お父さんと3歳くらいの息子さんが初の乗客となり、足をステップに乗せてもらう事だけ注意喚起して、出発進行です。勾配区間をカーブして全力で駆け上がり、平坦線へ。自宅では出せなかったフルスピードで軽快に走りました。乗客の親子も嬉しそうに乗ってくれていました。自分は機関士らしく「第一閉塞、進行」とか喚呼しながら運転を楽しみました。大きなカーブを過ぎると右手に大きな池を眺めて速度が上がります。緩やかな下り坂を走ると出発したホームがやってきて、通過線を通過していきます。ホームから出発する列車があるので、駅員さんの指示に従います。通過してまた少しの登り勾配になります。そこには踏切もあります。大きな自衛隊の保存ヘリコプターを左に見て山線の雰囲気を過ぎると赤い鉄橋がありました。ここにも池があって深い青色が印象的でした。左にカーブしてまた右にカーブすると「くりからトンネル」がありました。そこをくぐると降車地点がやってきます。ちょうど出区したヤードの先にありました。「乗ってくれて、ありがとうございました。」と親子に言うと、お父さんが軽く会釈されて親子共々笑顔で車両から降りられました。何とも言えない楽しい瞬間でした。自分がかつて夢見ていたことがまたひとつ実現できた思いで感無量でした。

クロスランドおやべの常駐車両
たいへん見事な「ななつ星」も居ました

運客のある常設レイアウトは全長600メートルのコースで、長い運転を楽しむ事が出来ましたが、今回は特別にクロスランドおやべの円形広場の周囲にも全長600メートルの線路が敷いてありました。向こう側が霞むくらい大きな広場で、大変緩やかな大カーブを運転することが出来ました。こちらの線路へは運客せずに移動していくことになります。自分もお客さんが乗らない時を利用して何回か特設線路での運転を楽しませてもらいました。途中に居られる警備員さんに敬礼をして、思う存分に運転を楽しむ事ができて大満足でした。後続の列車がはるかに遠くなので、木陰に停めてドリンクホルダーの飲み物を飲むこともできました。真夏の思わせる天候で、5インチゲージをやっておられる方からの「車両にドリンクホルダーを付けると良い」というアドバイスは大変為になりました。

円形広場に作られた全長600メートルの線路を行く

お昼頃には主催者がお弁当とお茶を用意してくださったので、ヤードに車両を入れてから木陰でいただきました。近くに居られた神戸からの方と談笑しながら休憩ができました。素晴らしい蒸気機関車の5インチゲージのメンテナンス作業も間近に見ながらの至福の昼食でした。午後からも水分を取りながら、たくさんの親子連れや小学生くらいの男の子一人だけ、また親子3人のお客さんを乗せながら午後3時すぎまで運転を楽しみました。懸念したバッテリーの出力低下もほとんどなく、モーターは熱を持ちながらも最後まで元気に走ってくれました。2日目は雨で開始時間は11時になりましたが、天候も回復して真夏日の中楽しい運転を午後3時まで存分に楽しませて頂くことができました。バッテリーは一応持参した新しいものに替えて使用しました。夢の時間を提供して下さったクロスランドおやべのイベント関係者の方々にこの場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。

宿は新高岡駅前のホテルを取り、温泉とお寿司を楽しみました。家内共々良い気分転換ができました。
北陸新幹線の新高岡駅には、JR城端線の駅もありキハ40やキハ47が見られます。

長期にわたった長浜慶雲館での運転会が終了

2023年7月15日から始まった「鉄道模型と遊ぼう~夏休み!」のイベントが8月27日をもちまして終わりました。1か月以上に及ぶ鉄道模型のイベントとなり、STMC滋賀鉄道模型愛好会が始まって以来の最長の運転会でした。自分もこの運転会に合わせて、新たに組みたて式線路やポイントモジュールを製作したり、いろいろと準備しており、それらの全てが最終日まで活躍でき、多くの子どもさん達に鉄道模型運転体験を楽しんでもえたことに大変満足しています。運転会は週末だけでしたが、会場が自分の地元だったので、平日も午後から閉館時間まで会場に出向いてメンテナンスをしたり、子どもさんが見えたら展示運転だけさせて頂いたりしていました。慶雲館のスタッフの方々も平日に自分が顔を出すと大変喜んで下さり「やっぱり列車が動いていると良いね」と声をかけて下さいました。この館でスタッフさんといろんな話をさせて頂くことができて楽しかったてす。ほぼ毎日、午後に会場の慶雲館に足を運んでいると、自分もここで働いているような錯覚に陥りました。酷暑の中でも館の中は快適で、涼しく過ごさせていただきました。明日からはここに来れないと思うと寂しさがこみ上げてきます。

子どもさん達に大変人気があった「トーマス」。バックマン製になります。

同じ時期に長浜鉄道スクエアにおいては「鉄道模型展示~北陸本線の車両を集めて~」が開催され、自分の所有している鉄道模型から展示させていただきました。これも今日で終わりになります。展示ケースに並べる時には、大変狭い展示コーナーに身体を横にしながら入っていき、まずは長い展示用線路をガラス板に置いてから車両を先頭車から繋いでレールに乗せていくという方法で展示していきました。撤収はその逆の行程で車両を引き抜いてから、線路を引いて撤収していく作業をしました。沢山の来館者の方々に見ていただくことが出来て良かったと思っています。展示を終えた北陸本線の列車は、また自宅レイアウトで活躍してくれることになっています。

今回の運転会で使用したパワーパックとカトー製のサウンドボックス。
カトー製のサウンドボックスに対応した「サウンドカード」いろいろな列車の音が納められています。

今回の運転会ではカトー製品の「サウンドボックス」を使用しました。パワーパックとしては使用せずに、列車のサウンドのみの使用でした。よく使っていたのが、体験運転時にトミックス製の223系2000番台を使用している時に、列車の動きに合わせてこちらからドアが閉まる音、出発の警笛の音、停車前のATS動作音、ドアの音を出してあげました。メロディーホーンも使うと大変喜んでもらうことができました。大変リアルなサウンドが「サウンドカード」に納められており、スイッチボタンの操作で音をだせます。今回は出力端子に外部スピーカーを繋いで、音を大きくしてみました。子どもさんたちに大変好評でした。他には、新幹線N700系のチャイムや165系電車の警笛音と鉄道唱歌のオルゴール音も時々鳴らして、会場の雰囲気を作ったりもしていました。運転している時にその電車の音がしてくるのは大変効果的で、リアルな運転感覚を味わうことができます。運転している人のタイミングをしっかりと取って音を出していくわけです。

体験運転会の必須アイテムとなったコントローラ。

上の画像は体験運転用のコントローラになります。ゲームの「電車でGO!」で使用する専用コントローラを使って、鉄道模型のパワーパックに改造してある製品を20年以上前にオークションで購入したものになります。ハンドルを手前に倒すと力行、上に倒すと制動、その中間にノッチオフの「切」があります。このタイプのコントローラは小さな子どもさんにも扱い易く、コントロールを教える側にとってもやり易いものです。運転会ではずっと使っていて、時に手荒な操作にも遭遇しますがこれまで壊れることはありませんでした。体験運転会には無くてはならない「大切な機器」と言えます。コントローラの直ぐ上の線路に乗っているのは、今回の目玉企画、タカラトミー製のご存じプラレールを使った改造鉄道模型になります。下回りはインサイドギア方式の動力台車と、要らなくなった鉄道模型の金属製台車を取り付けています。走行は大変スムーズで高速走行ができます。

プラレールの情景パーツを改造した跨線橋。

上の画像は体験運転用線路に設営したホームの跨線橋になります。開催当初はむき出しの板をホームに見立てて行っていたのですが、やはり駅のホームらしく跨線橋を置くことにしました。これもタカラトミー製のプラレールの情景部品になります。落ち着いた色に塗装をして、ホームの上に置くことができるように高さを木材で調整しています。パンタグラフを上げたままでも約10mmの余裕があります。実はこの跨線橋は以前に自宅レイアウトのストラクチャーとして使っていたものです。

会の主宰が設営された体験運転コーナー。

上の画像も、今回の目玉企画になります。これは会の主宰が所有している今から約50年前のカツミ製とエンドウ製の鉄道模型で、今回は来場者が自由に運転できるようにセットしていました。このコーナーにもプラレールを使った鉄道模型を用意しました。線路磨きと脱線時の対応は慶雲館のスタッフに行ってもらいました。親子で楽しく運転される光景を沢山見させて頂くことができました。

夏休みを通して運転会ができました。

7月15日から一か月以上にわたって開催した鉄道模型運転会。終わってしまうと大変寂しく感じます。たくさんの子どもさんたちの笑顔と歓声。優しく見守って下さった親御さん達の姿。マニアックな質問をしてくださった模型ファン。飽きることなく走る列車を見てくれた青年。どれも自分には大変貴重な思い出となりました。この運転会に来てくださったすべての来場者の方々に、この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。

「鉄道模型と遊ぼう!夏休み」「鉄道模型展示」開催中です!

2023年7月15日(土)より、長浜慶雲館で「鉄道模型と遊ぼう夏休み」が始まり、同時に長浜鉄道スクエアでは「鉄道模型展示~北陸本線の車両を集めて~」のイベントが始まりました。いずれも8月27日(日)まで開催されます。時間は9時30分から17時までとなっており、最終日は16時で終了となります。料金は大人300円、小中学生が150円となっており、鉄道スクエアと慶雲館の共通チケットは大人500円、小中学生250円となっております。詳しいことは「長浜・米原を楽しむ観光情報サイト」をご覧になってください。

前日までに運転会のレイアウトを設営し終わり、イベント当日は開館時間前に慶雲館に足を運びました。準備段階で線路の不具合を発見していたので、レイアウトから組み立て式線路を外して、歪んだレールを外しました。代わりにフレキシブルレールをカットしたものを犬釘で固定していきました。始発電車までに工事を完了することができて良かったです。

イベントがスタートした週末と休日の3日間は、私たちの鉄道模型体験運転に来て下さる子どもさんも居られました。幼い子どもさんが中心で、小学生の方や高校生さんに大人の方といろいろな人に鉄道模型の運転を楽しんで頂くことができました。体験運転用には北陸線の特急「しらさぎ」6連や165系電車、トーマス、トイレールを用意して、コントローラーは以前オークションで購入した「車でGO!」のゲーム用ワンハンドル式コントローラーを改造したパワーパックを使用しています。ツーハンドルタイプもあるのですが、幼い子どもさんにはワンハンドルタイプの方が扱いやすいといえます。スタッフと一緒に運転を体験してから、一人で運転していただきました。やはり、自分が鉄道模型をコントロールするというのは、子どもさんたちのハートをがっちりと掴んでくれていました。運転している列車が見辛いというのはありましたが、模型列車が近くにやってくると良く目で追って楽しまれていました。2歳くらいの子どもさんには、こちらが子どもさんの手と一緒にハンドルを持って操作する形で運転しています。一応、目の前に駅のホームらしき物を作って、停止位置も示しながら楽しんでもらっています。模型が上手く停車できた時に拍手してあげると笑顔になり、それを見ておられる保護者さんも喜んで下さいます。運転の際には自分のコレクションの「国鉄制帽」も被ってもらって楽しんでもらっています。

ところで、今回のイベントを開催している場所は、慶雲館といって冬場の行われる「長浜盆梅展」が目玉のイベントになっています。自分も昔に東京へ遊びに行った時に、長浜盆梅展の宣伝ポスターを見たことがありました。大変見事な盆梅を見ることができる一大イベントになっています。自分が「長浜盆梅号」のサボを持っていたので、今回のイベントに飾りとして持っていきました。スマホで検索すると。1997年2月に167系電車で大阪から長浜まで臨時列車として運転されたようでした。またキハ58系2連でも運転されたようです。このことを知ってから手持ちのカトー製品の165系電車4連と、キハ58系気動車2連を運転会に持ってきて、体験運転に活躍してもらうことにしました。この2つの模型は自分が16番ゲージの鉄道模型を始めた頃に買ったものですが、スムーズに走行してくれました。現在の鉄道模型は耐久性といったところでも良くできています。

鉄道模型運転会と同時に開催されている長浜鉄道スクエアの「鉄道模型展示」にも自分のコレクションした模型を展示させてもらっています。以前にも「北陸線を走った車両たち」と題して機関車を展示させてもらったことや、自分が撮影した北陸線の昔の写真をパネルにして展示させて頂いたこともあります。今回は鉄道スクエアの電化記念館に入ったところの展示ケースに編成物を展示してもらいました。テーマは今回も「北陸本線の車両を集めて」ということになりました。自分のコレクションしている鉄道模型のテーマも「北陸線」なので、どれを展示しようかと悩みましたが、やはり好きだった列車になってしまいました。583系交直両用特急形電車12連の特急「しらさぎ」(トミックス製品)、475系交直両用急行形電車12連の急行「ゆのくに」(トミックス製品)、EF70 1000番台交流電気機関車牽引の20系寝台特急「日本海」機関車はカツミ製品で客車はカトー製品、EF81形交直両用電気機関車牽引の「トワイライトエクスプレス」10連、(トミックス製品)。そして余った線路スペースにED30形交直両用試作電気機関車(ホビーモデル製品)と北陸線交流電化のパイオニアであるED70形交流電気機関車(カツミ製品)を展示させていただいています。展示ケースを左に移してC57形蒸気機関車(天賞堂製品)とC56形蒸気機関車(カトー製品)牽引の「SL北びわこ号」5連、昔に米原から田村で活躍していたD50形蒸気機関車(天賞堂製品)、485系交直両用特急形電車7連の特急「加越」(トミックス製品)、419系交直両用近郊形電車3連(エンドウ製品)、683系交直両用特急形電車の特急「しらさぎ」5連(日車夢工房製品)の以上を編成で展示させて頂いています。「SL北びわこ号」の展示の上には私の紹介まで付けていただきました。ガラスケースの中に線路を敷いて車両を並べることはなかなか難しい作業でしたが、キャプションも付けて下さり綺麗に飾ることができたので満足しています。こちらの展示の方もご覧いただけたらと思います。

長浜慶雲館運転会にむけてのレイアウト作り

2023年7月15日(土)から8月27日(日)まで、長浜市の慶雲館で私の所属するSTMC滋賀鉄道模型愛好会の公開運転会がスタートしました。同じ期間で長浜鉄道スクエアでは「鉄道模型展」がスタートです。長浜観光協会から会の主宰にオファーがあり、今年の春くらいからイベントの企画をされて何回か打ち合わせを経ての開催となりました。イベントの期間が夏休みの前からほぼ夏休み中と大変長いので、その間のスタッフの確保や運転会のスタイルを検討していった結果、鉄道模型の運転と体験運転会は期間中の土日、祝日のみとして、あとの期間は一部の模型とトイレールのみを見て頂いたり、運転していただく形をとることになりました。イベントの開催前の週は、週初めから会場作りの準備を始めました。自分も無職になり、平日も終日準備にあたることができました。まず、会場に長い机をレイアウトが載せられるように並べていきます。盆梅展示用に慶運館にあったものを使わせていただきました。そして机の上には厚さ10ミリ以上のコンパネを載せていき、線路を置くベースを作っていきました。そして主宰が持っている舞台用の長い布を敷いて体裁を整え、机の前にはクリーム色の長い布をかけて下を隠すようにセットしていきました。そしてその上に主宰と私の組み立て式線路を置いていくことになります。3日かけてようやく下の画像のように運転会用のレイアウトが完成しました。

今回は自分も大変久しぶりに大きな組み立て式線路を持ち込むことになり、その準備に6月くらいから当たりました。というのも、組みたて式線路を現在の自宅レイアウトのホーム部分や周回部分に使っており、取り外すことができないので製作必要があったからです。ホームセンターでレイアウトのベースにも使っているOSB材を幅110mmでカットしてもらい、高さを揃えるための24mmの木材を両側に取り付けていきます。そして水性ペイントのライトグレーで塗装して完成となります。大変暑い中、2mの物を2つ製作しました。そしてフレキシブルレールを真っすぐに取り付けていきました。実際の線路と同様にレールを犬釘でスパイクして留めていきます。今回使用したレールはボンドも併用して取り付けていきました。ここで問題が発生しました。線路を繋ぐ「ジョイナー」がほとんど無かったことです。仕方ないので使わなくなった線路から外したり、鉄道模型友人から譲っていた頂いて調達しました。フレキシブルレールは現在でも入手できるのですが、篠原模型(現在は無く、イモンさんが引き継いでいます。)を繋ぐ篠原製のジョイナーがもう入手できない状況になっています。そして渡り線の6番ポイントも新しく入手して交換し、内側線に留置線を作りたかったので、新たにカトー製の6番ポイントを組み込んで分岐モジュールも新製することにしました。なんとか余りものの線路を繋いで運転会で使用できる組み立て式線路を製作することができたわけです。曲線部分はエンドウ製の道床付き線路を嵩上げして使っています。内側がR750で外側がR805になります。この嵩上げパーツは30mmの角材を110mmにカットして、中央部分に線路の間を保つための木材をつけています。このパーツもすべて自宅レイアウトで使用しているので、今回新たに25個ほど製作しました。色はライトグレーにしています平成12年、自分がSTMC滋賀鉄道模型愛好会に入れて頂いた時に製作した工程をなぞるような工作をしました。たいへん懐かしい思いで製作しました。

新たに製作した自分の組み立て式線路を持ちこんで、3日がかりでセッティングをしました。現物合わせの作業なので主宰の線路との調整をしながらになります。結局新たに2本製作した組み立て式線路は使わないことになってしまいました。そのかわりに長さ1mの組み立て式線路と長さ35㎝の組み立て式線路が2つと長さ40㎝の組み立て式線路が必要になり、家に持ち帰って製作しました。

線路の両端が歪んでいたり、一部分外れていたりしたのも修正をして、ようやく開催日前日に開通させることができました。会場の大きさに合わせてレイアウトを作り上げていく作業は大変ですが面白い工程といえます。開通してから、内側線にカトー線路で作ったヤードが大変長くなったので、中間地点のレールジョイナーの一方を絶縁ジョイナーに替えて、配線しスイッチをつけて通電オンオフのスイッチも作りました。

最終点検として、内側線と外側線にそれぞれ電気機関車を走らせて試運転をしました。脱線することもなく大変スムーズにレイアウトを周回してくれてほっとしました。あとは運転会を経て不具合が発生したらその都度修正してきます。よく起こるのがのがレールとレールを繋ぐジョイント部分の通電不良があげられます。この手作りレイアウトを走る鉄道模型を、子どもたちをはじめ多くの人に見てもらいたいものです。

☆イベント情報はこちらから→鉄道模型で遊ぼう夏休み!・鉄道模型展示~北陸本線の車両を集めて~

今回の運転会のレイアウト。全部で5線あり、外側から2つ目の線路は子ども用の体験運転線になります。