シーナリィの製作~自宅レイアウト③

新しい線区のシーナリィ製作を進めていくのにつれて、この線区に見合ったトンネルが必要になってきました。自宅レイアウトのコーナーに作っておいたトンネル部の修復が必要になってきたわけです。これまでのトンネルは打楽器の台を合わせてベースとして、その上に金網を付けて新聞紙やプラスターを付けた紙を張り付け、さらに素材(緑色のフォーリッジ)を使って山肌を表現していました。トンネル内で脱線等のトラブルや線路掃除の際には、この山肌ごと上に開けられるようにして作りました。今回の改修ではトンネルのベース板に新たに開閉式の扉を作ることにしました。ここを開けることでトラブルやメンテナンスに対応することができるようになります。 またこれで山の部分をしっかりと固定して製作していくこともできるのです。このトンネルのベースは不要となった打楽器の台を2枚あわせて利用していますが、それをしっかりと木ねじで固定しました。トンネルの入り口(ポータル)付近はスタイロフォームに紙粘土を盛ってそれらしい形を作り、シーナリィ用の素材(緑色のフォーリッジ)を張り付けて山肌らしく作りました。扉をつけたことで内部の下の隙間から光が漏れるようになったので、扉の下にはビニール製の板を張り付けました。やはりトンネルの中は「真っ暗」でなければなりません。この対処でうまくできました。ちなみにこのトンネルの名称は「北陸トンネル」として、イメージだけをいただいています。それは新しくシーナリィ製作している線区のイメージが北陸線だからです。実際に列車を走らせてみると、前照灯を光らせてトンネルから出てくる様子や尾灯を輝かせながらトンネルに消えていく様子が大変リアルで、素晴らしいものになっています。昔の童謡の歌詞に出てくる「鉄橋」と「トンネル」は、やはり鉄道模型のレイアウトにも必要なアイテムであり、鉄道模型を引き立てる脇役として大切になってくるものだと思いました。トンネルを改修したことで、新しく製作している新線とうまくコラボレーションしてくれるようになったと思っています。トンネルをレイアウトのコーナーに配置したことで、コーナー部分は山の表現を完全に省いてしまっています。このやりかたは鉄道模型レイアウト製作にはよく使う手法といえそうです。さて、次の製作は新線部分の山肌と線路下の裾野部分の表現になってきます。自分としては今どうしようかと悩んでいるところです。緑色のフォーリッジを張り詰めていくのも1つの方法と言えますが、やはり新線の向かって右奥に作ったような杉の木を参考にして、すこし短めの杉の木を張り付けるような形で表現していこうかと考えています。また、裾野部分は上半分だけ草木を素材で表現して、下の半分は茶色系のアクリル絵の具を使って岩肌の表現にしようと考えているところです。手法をあれこれ考えることもレイアウト製作の面白いところです。