良き国鉄時代のシリーズはまだまだ続いていきます。今回は1976年にまた米原から醒ヶ井のポイントで撮影したEF58形直流電気機関車の牽く14系特急形座車による臨時列車の特集と、同じく1976年に同じポイントで撮影していた時に、たまたま上りの寝台特急が大幅に遅延していて昼間の時間帯に撮影できた日の写真を紹介していきます。この米原~醒ヶ井の大きなカーブでブルートレインの撮影を始めたのは、自分が中学3年生くらいの時からでした。夏場早朝の4時頃に自宅を自転車で出発して、現地には5時30分前には到着していました。そして撮影可能となる上り寝台特急の「みずほ」、「金星」、「さくら」に下りの寝台急行「銀河」までを撮影したものです。この頃はブルートレインブームの時期で、自分も美しいヘッドマークを掲げて疾走していく東京機関区のEF65形500番台直流電気機関車牽引のブルートレインをよく追いかけていました。その合間にEF58形直流電気機関車牽引の臨時急行も何枚かは撮影していたようです。今から思うと、もっともっと58の撮影をしていれば良かったと思っています。
上の画像は1976年に撮影したEF58牽引の東海道本線上りの臨時急行列車か団体列車になります。EF58のナンバープレートがはっきりと読めませんが、37号機とも読めるので、広島鉄道管理局、下関運転所の機関車かもしれません。58の庇付き小窓バージョンになります。西から東に向かう12系客車による臨時列車と思われます。12系といえば馴染みのあるのは「北びわこ号」の5両編成程度ですが、当時は10連以上の長大編成が走っていたものです。
上の画像は東海道本線を上って行く臨時特急「金星」です。多客期に熊本から名古屋を結んでいた夜行の座席特急でした。14系の座席車になり12連くらいの長大編成で運転されていました。雑誌でEF65形直流電気機関車の一般色の機関車が特製の「金星」のヘッドマークを付けて運転されている写真を見たことがあります。14系のテールサインが大変美しくて印象に残っています。EF58形直流電気機関車のナンバーは138のように見えます。こちらも小窓バージョンの58のようで、大阪鉄道管理局、宮原運転区の所属機のようです。
上の画像は東海道本線を下っていく臨時急行のようです。EF58のナンバーは88号機でしょうか。だとすれば東京南鉄道管理局の東京機関区所属機になります。時間帯で判断すると、おそらく「銀河51号」と思われます。多客期に定期の急行銀河号を補填するために走っていた臨時列車になります。大変スマートな14系客車を12両連ねた雄姿は大変魅力的でした。
上の画像は同じく、早朝の東海道本線を下っていく臨時急行「銀河51号」でしょうか?牽引機は小窓スタイルの95号機になります。この機58は大阪鉄道管理局、宮原運転区の所属機になります。前日の21時50分に東京を発車して、夜を走り続けて米原には翌朝の5時49分に米原に到着していました。終点大阪には7時38分に到着していました。セミリクライニングシートに乗っての一夜はさぞ辛かったのではないかと想像されます。自分も一度だけ夜行列車でこの14系座席車に乗ったことがありました。背もたれに体重をかけていないと座席が元に戻ってしまうので、寝るに寝られなかった思い出があります。それも今となったら貴重な経験でした。以上が58の牽く臨時列車の紹介でした。
さて、次は1976年に同じポイントで撮影していた時に、たまたま上りの寝台特急が大幅に遅延していて昼間の時間帯に撮影できた写真を紹介します。写真に1976年とあります。高校時代、高1の夏休みだったと思います。暑い中、日中にこのポイントに行って撮影をしていました。10時頃だったでしょうか?そろそろ帰ろうとしたら何と米原駅方面からブルートレインがやってくるではありませんか。驚いてまた撮影を続行することにしました。夏場といえどもこのポイントでの撮影は不可能な寝台特急「富士」が通過していきました。次は寝台特急「はやぶさ」です。そして寝台特急「みずほ」に「さくら」でした。また合間にヘッドマークを付けていないブルートレインも上っていきました。臨時の寝台特急「あさかぜ」だったかもしれません。まさに「夢のような撮影タイム」でした。
昼間のブルートレイン撮影が昼間に地元で出来た達成感はひとしおでした。どれも同じようなアングルの写真になりますが、次から次へとファインダーに飛び込んでくるブルトレを撮影していた自分は胸の高鳴りを抑えることかできませんでした。EF65500番台の前面か露出オーバーになってしまい、ヘッドマークも色飛びしてしまっているのが残念ですが大変ラッキーな夏の日になりました。鉄道模型ではEF58形電気機関車は天賞堂製とカトー製で複数所有しています。また14系客車はカトー製で持っています。EF65形直流電気機関車は天賞堂とカトー製で複数所有しており、ブルートレインの寝台客車もカトー製、トミックス製で沢山もっています。自宅レイアウトで登場する頻度も高めと言えます。最後までお読みいただきましてありがとうございました。