2024年8月25日(日)に小松市の「いしかわ子ども交流センター小松館」にある尾小屋鉄道の保存鉄道特別運行が開催されましたので、久しぶりに出掛けてきました。以前にもここの「なかよし鉄道」に乗車したこともあり、今回が2回目の訪問になります。場所はIRいしかわ鉄道の「粟津」駅から歩いて10分程になります。公園に約600メーターのナローゲージ(線路幅762mm)の線路が敷かれていて、かつて小松と尾小屋を結んでいた尾小屋鉄道で実際に使われていたキハ1形が水曜日と土日に運転されています。料金は無料で片道600メーター、往復で1.2キロの乗車を楽しめるようになっています。名称は「なかよし鉄道」となっています。そして今回の様に、年に2回5月の連休と夏休みに普段は車庫に保存してある車両の全てを運転される特別運行会が開催されます。以前にここに訪れた時に、係の方に見させて頂いた客車2両(ホハフ3とホハフ8)とディーゼル機関車(DC121形)が運転されるとあって今年は特別運行日に訪れることにしました。
当日は8時より町の防災訓練があり、自分は自警団の団員なのでこの訓練の終了後に粟津へ向かいました。北陸本線の河毛駅まで行って、まずは敦賀まで電車で行きました。そして粟津までの切符を購入しました。敦賀からは北陸新幹線「つるぎ」で加賀温泉まで行き、IRいしかわ鉄道で粟津を目指しました。この日の特別運行は10時から15時まで30分おきに計10回運行されるので、午後からの運行を撮影したり、乗車させてもらったりして楽しむことにしました。
粟津に向かっている途中で、「尾小屋鉄道を守る会」さんからFBで「汽笛に不具合があって運行をみあわせています」という知らせをもらいました。午前中は運転を見合わせておられたようでした。粟津について徒歩10分位でいしかわ子ども交流センターに到着しました。
どうやら雨が降ったらしく、路面が濡れていました。なかよし鉄道の駅付近には沢山の来場者がおられて、今日の特別運行に来られているようでした。そしてホームに停車しているDC121の周りにスタッフの方々がおられました。話をお聞きすると汽笛の不具合はエア漏れがあったようで、部品を調達して修理されたとのことでした。私が着いた時には修理が終わっており、間もなく運転を開始されるとのことで安心しました。お話を聞いていると、今回運転するホハフ8という客車の窓を固定する「Hゴム」の修理が大変とお聞きしました。50年前の客車のメンテナンスが大変らしいです。当然、ディーゼル機関車の保守点検も大変とのことでした。車両を現在に伝えて下さっている「尾小屋鉄道を守る会」さんの活動のお陰で、生きた尾小屋鉄道を楽しませて頂いていることを痛感しました。
今回の特別運行は、先頭にDC121形ディーゼル機関車、そしてホハフ8形の客車、そしてキハ1形気動車という3両編成で行われました。ホハフ3形の客車は展示される形となりました。
13時ちょうどに特別運行が始まりました。私はまず撮影ポイントに行って撮影することから始めました。汽笛を鳴らして発車、重低音が響く中心地よい金属音と共にDC121が近づいてきました。そして客車と気動車がゆっくり目の前を通り過ぎていきました。踏切には3名のスタッフがおられて安全を守って下さっていました。
それから終点近くまで森の中を歩いて、復路の撮影に備えました。今度はキハ1形が先頭になり、客車1両を牽いて帰ってきます。ディーゼルの音を響かせて、ゆっくりと目の前を通過して行きました。そしてすぐに機関車単行がやってきました。単機の撮影もできて良かったです。やがて駅で機関車が連結されました。駅員の姿をされたスタッフが連結時の笛を元気に吹かれている様子が印象的でした。
次の運行時では、客車に乗らせて頂きました。初めてホハフ8形客車に乗らせて頂くことができました。客車なので走り出しても大変静かです。天井には丸形の電灯があり旧形客車の趣がありました。ナローゲージなので車内は小さくて可愛らしく感じました。
機関車との連結面と線路の様子等を動画で撮影しながら乗車を堪能させてもらいました。そして終点では、機関車の連結が解かれます。キハ1形に牽かれて駅に戻っていきました。素晴らしい乗車体験となりました。
そしてもう1回、撮影ポイントで撮影をさせてもらって、帰路につくことにしました。帰路も粟津から加賀温泉に戻り、また「つるぎ」で敦賀まで帰りました。そして新快速の播州赤穂行きに乗って、近江塩津で乗り換えて河毛には17時過ぎに無事到着しました。初めての特別運行を堪能させて頂き、大変充実した日になりました。運行を支えて下さっている尾小屋鉄道を守る会の皆さんに感謝です。これからもどうぞよろしくお願いします。
今回の記事は以上になります。今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。