良き国鉄時代㉘~私が撮ったのDC急行たち~

良き国鉄時代のシリーズ。今回は1974年から年1976年にかけて、自分が撮影したディーゼル急行列車の特集です。気動車急行というのが適当なのかもしれません。昔、駅の表示にも「気動車」という表示があったように思います。自分が中学生から高校生にかけて、地元の沿線や米原駅とその界隈で撮影した写真になります。当時の地元ではキハ20系やキハ58系などが元気に活躍していました。自宅近くの踏切でもこれらの気動車たちを気軽に見ることができた誠に良い時代でした。

上の画像は1975年に地元の北陸本線、虎姫~長浜間で撮影したキハ58系ディーゼル急行「大社」になります。この「大社」は名古屋と出雲市・大社を敦賀経由で結んでいました。名古屋発着の「大社」はここ長浜付近でも撮影ができました。もうひとつの金沢発着「大社」と敦賀で併結して、小浜、宮津、山陰本線経由で運転されていたようです。終点近くの出雲市から大社の間は普通列車として運用されていました。ちなみにこの急行「大社」は名古屋を9時10分に発車して、出雲市には19時51分、終点の大社には19時51分に到着していたようです。ロングランのディーゼル急行だったと言えます。上りの同列車は出雲市発8時20分で米子で金沢行きを併結し、敦賀で分割の後、終点金沢には18時30分、名古屋には18時28分にそれぞれ到着していました。最初は長編成で出発して、途中の駅で分割して行先を変えていくという運行スタイルはなんともロマンに満ちていると感じるのは私だけでしょうか。鉄道模型ではカトー製と天賞堂製で所有しています。天賞堂製はカンタム仕様で、コントローラで色んな音を楽しむ事ができる模型です。

上の画像は1978年に虎姫~長浜間にて撮影した上りの急行「越後・ゆのくに3号」になります。急行「ゆのくに」と言えば475系交直両用急行形電車で運転されていたイメージがありますが、当時はこのキハ58系でも運転されていました。当時の時刻表によると「ゆのくに2号、3号」・「越後」は大阪と能登半島の穴水・輪島、珠洲と新潟とを結んでいたようです。各方面に行く列車を併結して堂々の12連で大阪からは運転されていました。6連は大阪~新潟、4連で大阪~穴水、そして2連は大阪~金沢で運転されていたようです。気動車なので各駅での分割併合もやり易かったと思います。ちなみに写真の「越後・ゆのくに3号」は新潟8時25分に出発、13時15分に金沢で珠洲、輪島からの「ゆのくに3号」を繋いで、終点の大阪には17時39分に到着していました。下りの同列車の「越後・ゆのくに2号」は大阪を11時15分に発車して、金沢で輪島・宇出津行きを分割して終点の新潟には20時05分に到着していました。輪島には18時07分、宇出津には18時12分に到着していました。キハ58系気動車の正に「黄金時代」と言えそうです。

上の画像は1978年に虎姫~長浜間にて撮影しました。北を目指して走るキハ58系の急行「越後・ゆのくに2号」になります。大阪から金沢までは堂々たる長編成でした。

上の画像も同じく1978年に虎姫~長浜館にて撮影した急行「越後・ゆのくに3号」大阪行きになります。

上の画像は1975年に米原駅を俯瞰して撮影した急行「越後・ゆのくに2号」になります。ホームには今となっては懐かしい駅弁売りの方の姿と車内販売風の女性の姿が見えます。米原発が12時52分なのでまだ販売時間帯だったのでしょうか。当時は駅に着くと「べんとう~べんとう~」という駅弁販売の独特の声がしていたものです。今は全く無くなってしまった情景です。以上が関西県と中部圏と北陸と山陰を結んでいたDC急行になります。

次は大阪と飛騨を結んでいた急行「たかやま」を紹介します。現在はキハ85系を経て最新型のハイブリッド車両HC85系が活躍している特急「ひだ」も当時はキハ58系の気動車4連で運転されていました。米原まで行って撮影していました。

上の画像は1975年に米原駅で撮影した、大阪発8時00分発の高山行き急行「たかやま1号」になります。岐阜から高山本線に入り13時16分に終点の高山に到着とていました。冬に撮影していたようで、前面には雪が付着しておりホームにも雪がうっすらと積もっています。

最後の画像だけは国鉄時代ではなくJRになってからの画像ですのでご容赦願います。1999年くらいに東海道線の近江長岡~柏原間で撮影した晩年の急行「たかやま」になります。1999年12月のダイヤ改正で急行としての運用が終わり、後をキハ85系の「ワイドビューひだ」に姿を変えることになります。晩年には画像のように大変美しい塗装になり、絵入りの大型ヘッドマークを掲げて運転されていました。グリーン車キロ28を挟んで4連のDC急行でした。鉄道模型ではこの特別カラーは持っていません。私の友人はカトー製を塗り替えたものを所有しておられます。今回の特集は以上になります。次回は気動車の普通列車編をお届けしたいと思います。今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

自宅レイアウトを走るキハ58系急行形気動車6連 前2両は天賞堂製カンタムのキハ58+キハ28。後の4両はカトー製になります。