良き国鉄時代㉚~友人からの写真より~

良き国鉄時代のシリーズ。今回は1979年から1981年にかけて、自分の高校時代の鉄道趣味友人から頂いた写真を紹介させていただきます。高校時代には鉄道趣味の友人が2人いました。このブログでも紹介した1人とは東京へブルトレの撮影行に行ったり、山崎の大カーブへも撮影に行った友人で、現在は鉄道関係の仕事を新大阪でされています。それまではJR西日本の重役として活躍されていた方です。今年10月に行われた高校の同窓会でも久しぶりに会うことができました。今回はMさんと呼ばせてもらうことにします。もう一人は私と同郷の方で、現在は埼玉で郵政関係の仕事をされています。この方は大学時代には「鉄道研究会」で活躍されていた方で、同じく高校の同窓会で会うことができました。当ブログで紹介した「米原機関区撮影会」の写真の提供者です。鉄道模型はNゲージをされていた方で、同窓会の前には自宅レイアウトにも来てくれて自分の鉄道模型も見てくれました。今回はYさんと呼ばせてもらうことにします。そんな2人からちょうどお互いが大学生の時に手紙に添えてくれた写真を紹介してみたいと思います。正に「国鉄時代」の懐かしい素晴らしい写真ばかりです。

上の画像はМさん撮影のEF5856(宮原区所属)の牽引する20系による寝台急行「銀河」になります。1979年8月に東海道本線の平塚で撮影された写真です。この宮原の58は小窓でHゴムも良いアクセントになっていました。ピントもばっちり決まっており、20系の全編成が納められています。モロクロ写真で撮影されていて迫力もあります。

上の画像はМさん撮影の寝台特急「あけぼの」になります。1979年8月に奥羽本線の碇ヶ関~長峰で撮られたようです。月刊誌等でよく見かける奥羽本線の撮影名所だと思います。20系の全編成が納められ、牽引しているのは赤い電機のED75形交流電気機関車700番台と思われます。青森から牽引してきたのでしょう。素晴らしい写真で、モノクロなのが少し残念に思いました。

上の画像はМさんが撮影した165系急行「佐渡」になります。1979年12月に上越線の津久田~岩本で撮影されています。雄大な山々をバックにして鉄橋を渡るロケーションが見事です。自分はついつい列車ばかりを撮っていたものですが、彼は風景の中の列車を撮影するのが大変上手でした。

上の画像はМさんが撮影した161系特急形直流電車による特急「とき」になります。1979年12月に上越線の津久田~敷島で撮影されています。大変雄大なアングルで素晴らしい写真です。撮影された場所は、この写真から推測するとおそらく結構な高さの山に登られて列車を俯瞰するように撮られたのだと思います。自然と列車の融合が素晴らしいです。

上の画像はМさんが撮影した181系特急形気動車による特急「しおかぜ」になります。1980年8月に予讃本線の松山~市坪で撮影されています。このディーゼル特急「しおかぜ」は宇野・高松と松山・宇和島とを結んで走っていました。後追いの写真ですが、ローアングルから撮っていて大変迫力があります。凄まじいディーゼル機関の音まで聞こえてきそうな1枚です。自分は同形式の「しなの」を撮影しています。

上の画像はYさんが撮影したDF50形電気式ディーゼル機関車62号機になります。1981年8月25日の16時頃に予讃本線の多度津駅にて撮影されました。125レとあるので高松発川之江・高知行きの快速列車のようです。当時はそろそろ四国からこのDF50が姿を消そうとしていた頃のようで、Yさんは何回か四国へ撮影に行かれていたようでした。北陸線の古豪、ED70に似た前面形状は魅力的です。鉄道模型ではトミックス製でこの塗色と茶色塗装を持っています。天賞堂製でも茶色塗装を持っています。北陸線の山中越えの補機としても大活躍していた電気式のDLです。

上の画像はYさんが撮影した「SLわかさ」9918レの試運転になります。1981年8月20日11時頃に小浜線の十村~大鳥羽間にて撮られています。この年にC56160蒸気機関車牽引の12系客車5連にて特別運行されたのだと思われます。このスタイルを見ると後の1995年8月から地元で走っていた「SL北びわこ号」を連想してしまいます。まだ非電化の小浜線をのんびりと走るSL列車は大変素敵でした。

上の画像はYさんが撮影した612D、急行「ちどり2号」のグリーン車、キロ28 2305(広ヒロ)になります。鳥取と広島を結んでいた急行のようです。このキロ28は窓がユニットサッシに取り換えられていたと書いてありました。確かに珍しいキロ28だと思われます。

上の画像2つは、Yさんが1985年くらいに北陸本線の田村~長浜間にて撮られた写真になります。EF70形交流電気機関車1次型、シールドビーム改造後の牽引する北陸線下り普通列車と475系交直両用急行形電車による下り急行「ゆのくに」金沢行きになります。滋賀と三重との県境にある鈴鹿山脈、霊仙山をバックに撮られたこれらの写真は素晴らしく、自分も北びわこ号等を撮影していたポイントになります。

上の画像はYさんが1979年に自宅から撮影された米原から敦賀方面に向かうEF81交直両用電気機関車146号機になります。庇があるこの81をここの線区で見るのは珍しく、新製車の回送かもしれません。しかもパンタグラフが両方とも上げられています。当時のこの線区は交流2万ボルト区間でした。後の1991年にデッドセクションが長浜~虎姫間に移設されました。以上、今回は友人から頂いていた写真を紹介させて頂きました。今回の写真の掲載にあたり、この場をお借りして2人の友人にお礼申し上げます。貴重な写真を頂きまして本当にありがとうございました。今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

自宅レイアウトを快走する寝台特急「あけぼの」~奥羽本線のイメージ~