2024年2月24日(土)に福井県越前市にある「いまだて芸術館」で現在開催されている「北陸本線の歩み」展示会に行ってきました。福井出身の元職場の同僚から情報をいただき、是非行って見たいと思っていた展示会でした。家族のミニ旅行も兼ねて、家内と家内の親しい友人と3人で出かけました。自宅を8時に出発してまずは越前蕎麦の美味しいお店に行きました。「うるしや」さんは人気店のようで、開店時間前に並んで順番をとりました。珍しい少し辛めの茶蕎麦をいただきました。お店は福井県の伝統的建造物で築400年とお聞きしました。大変雰囲気のあるお店で、お蕎麦もたいへん美味しかったです。この越前市は「蕎麦の激戦区」と言われているようで、沢山の蕎麦屋さんがあります。店によって味と価格もいろいろの様でした。そして今回の自分の目的である「北陸本線の歩み」展を見学する為に「越前市いまだて芸術館に行きました。
展示コーナーに入ると、まずは北陸本線で活躍していた懐かしい特急列車の写真が展示されていました。トワイライトエクスプレスや485系特急「雷鳥」など、自分も撮りためてきた列車の写真がお出迎えしてくれました。
どれも福井県内で撮影された写真でした。寝台特急「日本海」の写真や475系急行「ゆのくに」等の写真もあり、いかに北陸本線が特急街道として大事な役割を果たしていたかが解りました。3月16日からは北陸新幹線が敦賀まで延伸して、北陸本線に変わる新たな動脈として誕生することになります。
こちらは大変懐かしい普通客車列車の車体横中央に吊り下げられていた「サボ」になります。自分も何枚か購入してレイアウトルームに飾っています。ホーロー板という材質の鉄の板に書かれた行先表示は、大変趣がありました。どれも裏側にも行先が書かれています。昔、米原駅のホームに、これらのサボが縦にされて沢山入れられた箱があったものです。
上の画像はおそらく国鉄最後の日に列車の先頭に掲げられたヘッドマークだと思います。金沢鉄道管理局という表記も国鉄時代のものでした。大きさから見てEF81形電気機関車に飾られたのではないかと思います。
上の画像は先日の金沢への撮影旅の時に買った「かにめし」のパッケージになります。福井の駅弁として人気があります。蟹の形をした容器はずっと続いているようです。
駅弁のパッケージが奇麗に展示されていて、旅情を誘ってくれていました。北陸の食材を生かした弁当。中には特急列車の写真がパッケージになった記念弁当もありました。
上の画像は駅弁と一緒に売られていた「汽車土瓶」と「お茶入れ」になります。自分は汽車土瓶は知らず、左側に展示してあったポリ容器に入って売られていた「お茶」を買って飲んだ記憶があります。暖かい緑茶が入っていて、駅弁と一緒に買っていました。大変懐かしいパッケージです。
上の画像は国鉄時代の切符になります。当時は「硬券」といって、厚手の紙に印字された切符が使われていました。自分もこのような切符を使っていた記憶があります。改札では駅員さんがハサミで切符に切り込みを入れてくれたものです。
上2つの画像は、今回の展示の目玉といえる手作り蒸気機関車の設計図になります。大詳しくかつ精巧に書かれていました。
今回の展示の主役、橋本昭二さんは国鉄で蒸気機関車の機関士として仕事をされながら、10分の1の蒸気機関車の模型を全て手作りされていた方でした。
いわゆる実際に石炭を燃やして実物同様に走らせる蒸気機関車、ライブスティームを作られました。ゲージは107ミリゲージというものですが、実際の形をそのまま10分の1にして製作されているので、まるで5インチゲージのような大きなライブスティーム模型でした。C58形とD51形の2両が提示されていました。今にも動きそうな蒸気機関車たちでした。
この日、偶然にも展示会に合わせて出展されている橋本さんのご親族が集まられていました。橋本さんの娘さんともお話させて頂くことができました。鉄道好きの父で家にはまだたくさんの蒸気機関車の模型や部品、工作機械が置いてあるそうです。20人くらいおられた故橋本昭二さんのご親族が展示模型の前で記念撮影をされていました。さぞや故人も喜んでおられたことでしょう。素晴らしい展示会に来させていただくことができて有意義でした。3月3日(日)まで無料で開催されています。美味しいお蕎麦も食べられるので、良かったら足をお運びください。帰りには福井鉄道福武線の北府駅に立ち寄り、美しく展示されている福井鉄道200系を暫し見学しました。美しく当時の姿に再現されており、北府駅鉄道ミュージアムのシンボルになっているようです。今度またゆっくりと訪れたいものです。今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。