「JR西日本希少車両撮影・見学ツアー」に参加しました。

今回のイベントの記念切符。

2024年3月3日(日)に、JR西日本と日本旅行が共同で企画された「JR西日本希少車両撮影・見学ツアー」に参加してきました。ネットで今回の企画発売を知り、以前に購入しておいたものです。朝から天気も良く、長浜6時30分発の新快速に乗って新大阪を目指しました。新大阪では集合場所を確認し、8時50分になると日本旅行のスタッフがパネルを持って受付を始められました。そして9時に中型JRバスで新大阪駅を出発して、10分程で宮原総合運転所に到着しました。今回の参加者は自分も含めて17名でした。運転所では社員さんたちに歓迎されて、事務所会議室でオリエンテーションがありました。宮原総合運転所の紹介ビデオを見せて頂いたり、会議室内に展示されていたヘッドマークや行先方向幕、トワイライトエクスプレスの食堂車の食器などを見させて頂きました。新快速電車の前面列車種別表示幕も見せて頂けました。

上の画像は会議室に展示されていたトワイライトエクスプレスのヘッドマークになります。日本海の海風のためでしょうか、錆が出ていたり年代を感じました。後方には同客車の方向幕も飾られていました。

こちらは冬季の運転されていたスキー客用の臨時列車「シュプール号」のヘッドマークになります。雪だるまがスキーをしているイラストが可愛いですね。自分は583系と485系が貫通扉を使って繋がれていたシュプール号を地元の踏切で深夜に見たことがありました。このヘッドマークは電気機関車かディーゼル機関車が付けていたと思われます。大糸線を14系客車をDE10形ディーゼル機関車がプッシュプル運転で走っていた写真を見たことがありました。

「サロンカーなにわ」のヘッドマークの他、滋賀県湖北地方を走っていた「北びわこ号」のヘッドマークも展示されていました。このデザインは廃止になる直前のデザインのようでした。他に「だいせん」、「あかつき」、「明星」、「日本海」のトレインマークも飾られていました。

「サロンカーなにわ」ヘッドマークの裏側には「大鉄局宮原機関区」と書かれていました。係員さんは「この表記は大変貴重ですよ」と教えて下さいました。国鉄時代から使われていたヘッドマークです。

上の画像は、24系寝台客車に使われていた「行先方向幕」だと思います。寝台特急「日本海」もありました。

上の画像は信号とポイントを遠隔操作するためのコントロールボードになります。説明書には「連動制御盤」とありました。

上の画像は、トワイライトエクスプレスコーナーに展示されていた食堂車「ダイナープレアデス」で使われていた各種食器になります。このお皿で豪華フランス料理のフルコースが楽しめていたのでしょう。一度だけでもダイナープレアデスの車内でフランス料理を食べてみたかったものです。

オリエンテーションの後は事務所の屋上に案内して頂きました。天気も良く、走り抜けていく新幹線や683系サンダーバードが骨休みしている様子を見ることができました。

さて、いよいよ希少車両撮影・見学ツアーのメインになります。まずは車庫に留置された12系客車と14系客車を見学しました。どちらの編成もディーゼル発電機が稼働していて、独特の大きな音をたてていました。1975年頃に夜の駅で聞いたことのある、停車しているブルートレインの電源車の音そのものでした。大変懐かしい音でした。

14系客車は1983年に14系客車を改造して生まれた「サロンカーなにわ」編成で、7両でフル編成ですが、この日は2両を減車した5両編成で展示されていました。車内も全車両自由に見学することができました。3列の座席には当時の新幹線0系のグリーン車の座席が使われていました。

「なにわ」の車内。3列シートには0系グリーン車と同じ様な座席が使われています。

カウンターのある客車にはエレクトーンが備え付けられていました。登場時には確かアップライトのピアノが置かれていたと思います。この日のイベントに関わる各種グッズを販売されていました。

こちらは12系5両で、「北びわこ号」として活躍していた編成になります。外観は少し痛みがあるものの、まだまだ活躍できそうに感じました。先週、2月28日(水)に東海道線を宮原から米原までDD51牽引で走った通称「米原訓練」にもこの編成が使われているとのことでした。行先表示幕の回転も披露されて、なつかしい行先表示を堪能することができました。

宮原区に所属しているDD51形ディーゼル機関車も稼働状態で展示されていました。運転席にも入らせて頂くことができました。ノッチを3まで投入することができ、エンジン音が高い音に変化する様子を体感することができて楽しかったです。先頭部には寝台特急「出雲」のヘッドマークが掲出されていました。

DD51の車体横にあるハッチが開放してあり、中のエンジンを見ることができるようになっていました。

そしてこちらはEF65 1124の展示になります。65PFの通称で呼ばれている代表的な直流電気機関車です。この1124号機はトワイライト専用カラーに塗色変更された機関車で実際に「特別なトワイライト」を牽引したり、「北びわこ号」の回送にも活躍していました。今回、間近に見られ運転席にも座らせて頂くことができました。

現役の電気機関車の運転席に座り、ノッチハンドル(右の銀色のハンドル)やブレーキ弁(左の金色のハンドル)を触らせてもらうことができて良かったです。そして、11時40分に全員が集合して宮原総合運転所の職員さんにお礼を言って、またバスで新大阪駅まで戻りました。天候にも恵まれ大いに鉄分補給ができたイベントとなりました。今回の企画に関わって下さった全ての皆様に、この場をお借りしてお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。今回も最後までお読みいただきましてありがとうございました。